総務省の労働力調査(2021年10月〜12月)で、週35時間未満の就業者のうち「もっと働きたい」と希望する「追加就労希望就業者」が、全国に約195万人いるという推計が出され、“働きたいのに働けない”人たちがいる実情が改めて浮き彫りとなった。
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24日の『ABEMA Prime』に出演したフリーアナウンサーの柴田阿弥は「日本は30年にわたって賃金が上がっていないのに、それでOECD諸国と同じだけ働けと言うのは、ちょっと酷ではないか。誰でも早く家に帰りたいはずだし、給与が満足にもらえていれば、もっと残業したいということにはならないのではないか。“残業代ありき”の給与想定になっているような構造や終身雇用を変えなければ問題は解決しないのではないかと思うし、安定を求めている人が多いということであれば、副業を認めるようにしなければならないと思う」と指摘。
その上で、「私の場合は歩合制だし、マネージャーを稼働させれば事務所もお金がかかるので、無償の仕事は断るようにしている。そもそも、できれば家にいたいという方なので、給与制だったら働きたくない(笑)」と暴露。すると、スタジオはそれぞれの“働き方”と“お金”の議論に。
EXITの兼近大樹は「芸人として成功する前は、やりたくない仕事を無理してやっていたし、お金なんかいらないから、とにかく辞めたいという日々だった。だから芸人としての仕事が増え始めた頃は嬉しかったし、“今年で消える”と言われながら4年が経ってしまった(笑)。ただ、やりたい仕事を好きなだけやらせてもらっている状況だけど、辛いなと思うこともある。だから“働きたい”と思えること自体、マジすげーなと思う」。
りんたろー。も「自分はすげー働いてるなと思う」と苦笑。「でも、こういう状況はすごく幸せなんだ、感謝しなきゃいけないんだと思ってしまう」と話した。
GLAYのギタリストHISASHIは「“お金は後からついてきた”と言ってしまうと語弊があるかもしれないが、僕もEXITの2人と一緒で、メンバーも同郷だし、武道館に立ちたいとか、そういう少年のような夢が先にあった。だから“働く”という感覚はないし、ただ学生の頃から友達と文化祭みたいなことを毎日やっているという感覚がある」。
さらに「ただ、僕らの場合はGLAYというアーティストしかいないすごく小さい会社でやっていることもあって、働く意味としては次の活動、つまり皆さんを楽しませるアウトプットのための資金を捻出したいというところがあるので、モチベーションはすごく高いし、奮い立つ。バンドとしては昼から始めてディナー前くらいには“よし、終わり”みたいな感じで終わって、そこから後はメンバーそれぞれの努力みたいな感じだ。そこの3時間くらいでガツンと決めるメンバーもいるが、僕の場合はバリバリ昭和な人間で(笑)、家庭にも仕事を持って帰るし、もしかしたら今も仕事のことを考えている部分もあるなと考えると、時給換算では実は割に合わないかもしれない(笑)」と明かしていた。(『ABEMA Prime』より)
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