秋山成勲、鬱に苦しむ男の子から届いた一通のDMに言及「俺も何か力になれたんだと、すごい嬉しくなった」減量への反響に驚き
【画像】秋山成勲、青木真也を衝撃TKO »

 26日に開催された、ONE Championshipの10周年記念大会『ONE X』(シンガポール・インドアスタジアム)。14年越しの因縁マッチとして注目を集めた一戦で青木真也(38)と対戦した秋山成勲(46)は、2ラウンド、大方の予想を裏切って青木からレフェリーストップによる衝撃的なTKO勝利を飾った。勝利の直後、マットの上に仰向けになって喜びを爆発させる秋山の姿からは、勝利への喜びはもちろん、この一戦に至るまでの様々な苦しみから解き放たれた歓喜があふれていた。

【画像】秋山成勲、青木真也を衝撃TKO

 試合後、ABEMAの取材に応じた秋山は「人は綺麗事を言うなというんですけど、その一つに“努力は報われない”という言葉がある。青木くんもその一人でしたが、努力は“たまには”報われるということ。それを証明できたことが自分の人生にとって物凄い大きな糧になりました」と安堵した。

「下馬評では圧倒的に青木真也」については「自分もそう思ってました」と笑顔。さらに「そらそうでしょ。普通に考えてもそう。そんなの当たり前じゃん」とも。

 1ラウンドでいきなり迎えたピンチについては「ヤバかったよね…2回落ちそうになった」と本音をこぼすと「昼の練習時に対策を練ったことを徹底した結果、ピンチを脱することができた。根気の比べ合い。後ろで(青木が)ハァハァ言ってるし、青木くんがココで締めないとという気持ちと、俺が締められないという気持ちのどっちが勝つかだった」と勝負の分かれ目となったポイントを振り返った。

 試合前には2カ月で13キロという過酷な減量についてSNSを中心に様々な意見や憶測が飛び交った。そして、計量をパスした際には、風向きが一変する。称賛の声が多く上がったことについて秋山は冷静に続ける。

「色々SNSにあって見たんですけど、試合をすると決めた以上、減量することは当たり前。落とすことは当たり前なので、それをどうだこうだ言われてもなぁと。落ちなかったら正直、自分が悪い。プロとしてダメだけど、落として当たり前。確かに減量はしました。本当に死にかけましたし、計量が終わって部屋で2時間ぐらい体中痙攣をおこして、立てなかったので大変だった。でも当たり前のことだし、皆がやっていること。それをギャーギャー言うつもりはない。そこにカッコはつけたくない」

 ただ、嬉しい反響があったことも事実だ。秋山のもとへ、一通のDMが届いたという。送り主は22歳の若い男の子で、鬱に苦しんでいるという内容だったそうだ。

「一人だけ若い子からツイッターのDMが来て、22歳の男の子が『鬱なんですけど、秋山さんの13キロの減量を見て、自分も頑張ろうと思います』と。それを見た時に、俺も何か力になれたんだと嬉しくなって、すぐにDMを返しました。フォローもしたし。俺が頑張ることで少なからず1人でもそういう人がいる。何かの役に立てたんだなと思うと嬉しかったです」

 会場からホテルに戻る車中、秋山は祝福のメッセージが殺到する自身のスマホを手に途方に暮れていた。「誰から返信したらええんやろ。あぁ、オカンに電話しよう」と言った秋山は続けて「っていうか、オカンからは連絡ないからね」と言って、満面の笑みを見せた。 

【画像】秋山成勲、青木真也を衝撃TKO
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青木真也、ホテルへの車中で涙ながらに心境「皆に助けてもらった結果がこれか…情けねぇなぁ。ずっと頑張ってきたけど、結局最後、敵わないじゃん」 
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