広瀬章人八段、ドラフト指名は若手飛躍のきっかけ「有望だと思われる人が選ばれる」/将棋・ABEMAトーナメント
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 トップ棋士が選ぶからには、その若手棋士は将来きっと活躍する。プロ将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」で、広瀬章人八段(35)は3大会連続でリーダー棋士を務め、ドラフト会議に参加する。初のドラフトとなった第3回では趣味の麻雀、第4回では母校の早稲田大学というテーマを持って指名したが、ドラフト全体を見渡すと「有望だと思われる人が選ばれることが多い」と、その将来性に期待される若手が多く指名されると語った。

【動画】ドラフトのイメージを語る広瀬章人八段

 真剣勝負の中にもエンタメ性を忘れない広瀬八段。前回大会は、早稲田大学OBの3人組を作り、先輩2人と母校も訪れた。「1回やってみたかったチーム。先輩2人が和やかな雰囲気でしたし、自分としては楽しかったです。(チーム動画で)大学の近くを散策できたのは貴重でしたし、筋トレについては丸山さん(忠久九段)のためにやったようなものでしたね(笑)」と、和やかな様子を思い出して笑顔にもなった。

 大会では、個人・団体と4連覇を達成している藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)に匹敵、さらにはしのぐほどの好成績を収めている。超早指しのフィッシャールールは「慣れていてもやっぱり難しい。安定して勝てる人はいないので、いかに一瞬の隙を逃さない、作らないようにするか」と、対局を重ねるごとに難しさも実感する。最近では中住まいのまま戦う「バランス型」が流行だが、このルールではさらに難度が高まる。「公式戦の指し方そのままの人、フィッシャー用の作戦を考える人に分かれるので、そこはファンの人に注目してほしいですね」と、戦い方の幅も広がってきた。

 大会、ルール、傾向をよく知る広瀬八段が注目するのは、この大会をきっかけに飛躍する若手だ。各リーダーはドラフトで様々なコンセプトを持って指名するが、やはり若手には将来の有望株が選ばれ、また大会期間中や終了後に公式戦で大活躍するケースも多い。「前回、藤井聡太さんが(新人王戦優勝の)伊藤匠五段を選んだことも、見る目があると思いますよね」。強者は強者を知るということだろう。

 気になる広瀬八段の指名は、今年もコンセプトは作ってある。「仮に自分の狙っている2人を取れたとしたら、みなさんが『ああ』と納得してくれると思います」と語った。頭の中にある2人はどんな人か。もし若手だとすれば、やはりその棋士も広瀬八段が将来を期待する者ということになる。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】ドラフトのイメージを語る広瀬章人八段
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【動画】ドラフトについて語る藤井聡太竜王
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