Mリーグ機構は「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ、4月1日の第1試合に出場する4選手を発表した。12日間、全16試合のセミファイナルも、この日で8日目。華やかなプレミアムナイトの余韻に浸る間もなく、残り少ない試合でサバイバルレースが激化する。注目はリーグ4位のU-NEXT Piratesと、同5位のセガサミーフェニックス、同6位のEX風林火山という、ボーダーラインを挟んだバトルだ。
【中継】朝日新聞Mリーグ2021-22 セミファイナルシリーズ8日目
優勝を争うファイナルシリーズに進出できるのは上位4チーム。5位、6位は、このセミファイナルで脱落が決まる。中でも最も負けられないのがU-NEXT Piratesで、今期ファイナルを逃せば、同一メンバーで2期連続してファイナルを逃すことになり、来期は構成を変えなければならない。一昨年は優勝も果たした4人組。これを守るためにも、朝倉康心(最高位戦)にかかる期待は大きい。
6位のEX風林火山だが、リーグ初の連覇に向けても、苦しい状況が続いている。まだ4意のU-NEXT Piratesに大差をつけられているわけではなく、1試合で逆転可能なレベルだが、残り試合が少なくなるほど、各チームからラスを押し付けられる状況が生まれだす。勝又健志(連盟)の仕事は、とにかく明確な優劣をつけられない混戦状態を作ることだ。
5位セガサミーフェニックスも、差はないものの、ボーダーラインに下にいる限り、心が休まることはない。近藤誠一(最高位戦)は幾多の修羅場も経験しているベテランだが、何回やっても長期リーグの最終盤に訪れる条件戦は、手も震えることだろう。会心のツモアガリで「カッ!」という声が出るようであれば、控室で末3人の娘たちも両手を挙げて出迎える。
ファイナル進出まであと少し、というところまで迫っているのはKONAMI麻雀格闘倶楽部。リーグ順位も2位を維持できていれば、一気に下位2チームがポイントを伸ばしたとて、自チームがボーダー以下に沈むこともない。攻守のバランスが抜群な滝沢和典(連盟)は、この試合の主導権を握る選手が誰かによって、単にアガるだけでなく、自分やチームにとって最も有利になる選択を、瞬時に判断することだろう。
【4月1日第1試合】※成績はレギュラーシーズン
EX風林火山・勝又健志(連盟) 個人8位 +197.1
KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟) 個人3位 +294.2
セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦) 個人18位 +5.4
U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦) 個人14位 +68.8
【3月31日終了時点での成績】※レギュラーシーズン・ポイント半分で持ち越し
1位 KADOKAWAサクラナイツ +298.6(10/16)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +209.5(10/16)
3位 渋谷ABEMAS +140.9(10/16)
4位 U-NEXT Pirates +99.2(8/16)
5位 セガサミーフェニックス +26.5(10/16)
6位 EX風林火山 ▲24.7(8/16)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





