愛されるベテランに、エールは鳴り止まない。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ、4月4日の試合前、KADOKAWAサクラナイツの公式Twitterアカウントから持病の療養を理由に沢崎誠(連盟)の戦線離脱が発表された。この日の第2試合に登板した沢崎は4着に終わるも、試合後はいつもの笑顔を見せており、この様子にファンも安堵した。
沢崎はこの日、東1局から連続して加点に成功、入院を控えているとは感じさせないパワフルな麻雀を展開していたが、中盤からは手に恵まれず、得意の親番での猛連荘もできずと、尻すぼみのラス。試合後は「足引っ張っちゃいました」と苦笑い。
戦線離脱のニュースに話題が及ぶと「担当医の方と相談して、入院がいいだろうと。2カ月、3カ月かわかりませんけど、それくらいで治ると思いますので。後はファイナルへ向けて、3人に頑張ってもらおうかと」と、ここまでは神妙に語ったが、その後に「今日ラス食ったんで、もう休もうかな!」とおどけて、いつもの笑顔を見せ、ファンを安心させた。これにファンからは「絶対戻ってこいよ!」「ゆっくり治してください!!」「80までMやって」「頑張って!!病気に負けないで!!」とエールが殺到した。
卓上では誰からも恐れられる“マムシ”の異名を取り、卓を離れればユーモラスな人柄で多くの人から愛される67歳の最年長Mリーガーの沢崎。次に雄姿を見られるのは来期になるが、その日をファンは待ち遠しく感じると共に、残った内川幸太郎(連盟)、堀慎吾(協会)、そして岡田紗佳(連盟)の3人による悲願の初優勝を、沢崎と共に期待している。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)