茨城県が運営する動画メディア「いばキラTV」のTikTokアカウントで投稿された、新型コロナウイルスの感染から回復した人への差別をやめようと呼びかける動画が注目を集めている。
【映像】「専用の部屋で作業して」コロナ差別を訴える投稿(TikTok)
動画に出演しているのは、200万フォロワーを誇る人気TikToker「伊吹とよへ」。今回、茨城県は人気クリエイターとタッグを組んだ企画として、人権啓発についての動画をシリーズで公開した。他にも、SNSを使った誹謗中傷の防止など、ネット上での人権尊重を呼びかける動画を投稿している。
「ネットでの誹謗中傷は、例えどんな理由があっても絶対ダメ!思いやりのある言葉を心がけるんだ!」(指男)
世代の近いクリエイターからの発信は若いユーザーに届きやすく、動画には次々とポジティブな反応が寄せられている。「人権啓発」というテーマの発信にTikTokを活用する狙いについて、茨城県の担当者に聞いた。
「茨城県では、2019年から主に県の魅力を発信するためにTikTokを活用してきた。コロナ禍においては県からのメッセージ動画も発信している。“若者向け”というところでは、新たなツールとしてTikTokなどを活用したほうが、よりたくさんの方に伝えていけるのではないか」(茨城県営業戦略部プロモーションチーム・枝川克係長、以下同)
若者に人気のクリエイターということもあり、シリーズ動画の再生回数は70万回前後を記録。公開からわずか1カ月で、いばキラTVのアカウントでもトップクラスの再生回数となっている。
「TikTokで結構ドン!と再生回数が上がる傾向にあるので、発信力がものすごく高い印象」
ほかにも茨城県は去年、撮影手法が斬新なTikTokクリエイターと協力し、県の魅力を発信する動画を公開した。Vtuber「茨ひより」による動画や、県職員の人物像に迫る企画など、全国に先駆けたネット戦略の取り組みが注目されている。
「常に新しいものを追い求めていくという風土がある。やるなら一番を目指してやっていく姿勢の表れなのかなと思う。動画の再生回数など、どれだけ露出し視聴者に届いたのかは大事だと思っているが、県として行政チックなこともしっかりとお伝えしていかなければならない。再生回数が伸びないこともあるかもしれないが、バランスよく配信していけたらいいなと。今回はそれがうまく組み合わさった事例なのかもしれない」
(『ABEMAヒルズ』より)
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