恵比寿駅に掲出されていた、地下鉄への乗り換えを示す案内表示。しかし今月7日以降、英語、韓国語などが並ぶ中、ロシア語だけが「調整中」となっていたことが話題となっている。
JR東日本によれば、ロシア語の案内は東京メトロ日比谷線沿線にロシア大使館があることから設置されたもので、東京オリンピック・パラリンピックが終わったこと、コロナ禍でインバウンドが減っていることなどから整理を検討していたところ、ウクライナ侵攻を踏まえ“ロシア語が不快”などの意見が寄せられたことから撤去。しかし14日に再検討を行い、15日の始発から元に戻すことを決めたという。
フリーアナウンサーの柴田阿弥は「オリンピックのためのもので、インバウンドがないから外すというのなら、他の言語も外さないと行けないのではないか。また、苦情があったらという意見を受けて対応したのなら、痴漢など電車内の不快行為にも適切に対応しているのか、という話にもなる。この情勢なのでチャイコフスキーの序曲『1812』年の演奏やZマークを掲げるのは止めようという議論なら分かるし、これがウクライナ国内で起きたことであれば仕方ないとも思うが、日本でやっていいことなのだろうか。ちゃんと考えて行動しないと、戦前の日本のようになってしまうと思う」と懸念を示す。
パックンは「今のロシア政府、プーチンという独裁者の行為は許してはならない。だからといって海外に住むロシア系の方々がその責任を負わなければいけないということではないと思う。日本の皆さんに思い出していただきたいのは、第2次世界大戦中、アメリカに住む日系人たちがされたことだ。反日感情が高まり、みんなスパイや反政府勢力になり得るからと、収容所に入れられたり、資産が没収されたりした。とんでもない人権侵害が行われた。こうした過去のアメリカの行為は悪かったと思うならば、同じことを日本で繰り返して欲しくないなと思う」と話した。(『ABEMA Prime』より)
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