今シーズンのMリーグで大旋風を巻き起こした新人が、有終の美を飾った。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」ファイナルシリーズ4月26日の第1試合では、KONAMI麻雀格闘倶楽部の伊達朱里紗(連盟)が快勝。試合後の勝利者インタビューで感謝の言葉を述べた。
声優としての顔も持つ伊達は、2019年に日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格。キャリアは浅いながらも大舞台での活躍が高く評価され、今シーズンより同チームに加入した。そんな伊達はレギュラーシーズンで最高スコアのタイトルを獲得するなど大暴れ。個人成績も+269.5ポイントで4位と、チームのセミファイナルシリーズ進出に大きく貢献した。残念ながらチームはファイナルシリーズで低迷したものの、引き続き伊達は健闘。その新人らしからぬ戦いぶりには、この日の解説者・土田浩翔(最高位戦)も「至難の業」と感心していた。
起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、伊達の並びで始まった当試合、まず伊達は東3局1本場で4000点(+300点、供託2000点)を獲得した。続く自身が親の東4局では、リーチ・ツモの3000点(供託1000点)を奪取。南1局2本場ではドラの南単騎待ちでリーチをかけ、リーチ・ツモ・七対子・ドラ2の跳満1万2000点(+600点、供託2000点)を完成させた。これで頭一つ抜け出した伊達は、そのまま逃げ切り見事にトップ。卓を離れる際には、カメラに向かって笑顔を見せた。
「ファイナルに入ってから、ファンに苦しい気持ちにさせてしまっていたので、今日のトップで少しでも明るい気持ちになってくれたら」。戦いを終えた伊達は、勝利者インタビューでファンにコメント。「苦しいこともいっぱいあった」としながらも、「今年度のMリーグデビューですごい貴重な経験をいっぱいさせていただいた」と昨年10月からの激闘を振り返った。「最終戦をトップで締めくくれたのは嬉しい」。プレッシャーから解放されたのか、柔和な表情でお馴染みの勝利ポーズを決めた伊達。その頼もしい姿には、ファンからも「こちらこそ素晴らしい楽しい麻雀をありがとうございました」「サンキュー伊達ちゃん」などと多くのメッセージが投稿された。
【第1試合結果】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)4万900点/+60.9
2位 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万2000点/+2.0
3位 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)2万1000点/▲19.0
4位 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)1万6100点/▲43.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)