将棋でも滝でも“対抗形”西田拓也五段、極寒修行も逃げずに立ち向かう姿にファン絶賛「根性見た」
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 極限の集中力は盤外でもいかんなく発揮された。4月16日から本大会の模様が放送されている将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」。予選Bリーグの放送を前に、糸谷哲郎八段(33)、黒沢怜生六段(30)、西田拓也五段(30)の3人がチーム力を高めるべく動画企画に出演した。「チーム動画史上一番過酷」な火渡り&滝行に挑戦。中でも話題を集めたのは超ハードなミッションを黙々とこなす西田五段だ。ファンからは「根性見た」「激しく応援したくなった」と感嘆の声が上がった。

【動画】チーム動画史上一番過酷!?チーム糸谷の荒行体験!

 西田五段は2017年、25歳でプロ入り。決して早いとは言えない四段昇段だったが、同年の加古川清流戦で前年優勝者の井出隼平四段(当時)を破って棋戦初優勝とすぐに結果を出して見せた。2020年度朝日杯でベスト4、2021年度順位戦C級2組では9勝1敗で昇級を決めるなど、着実に歩みを進めている。冷静沈着、温厚篤実で一本筋の通った真っすぐな性格の振り飛車党。名門・森信雄七段門下の兄弟子、糸谷八段からも「研修会幹事も務めていて後輩の面倒見がとてもいい。女流棋士の間からも『西田先生は過少評価されている!』という話も聞きましたし、言及されるべき男という感じがします」と信頼が厚い。さらに「練習でフィッシャールールを一緒に指したことがあって、実力があることは把握できている。今回、西田さんはABEMAトーナメント初出場ですけどフィッシャーに慣れていない姿を見せることはないと思う」と太鼓判を押していた。

将棋でも滝でも“対抗形”西田拓也五段、極寒修行も逃げずに立ち向かう姿にファン絶賛「根性見た」
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 デザイン性の高いおしゃれな黒縁メガネがトレードマーク。そのメガネを取って挑んだのが今回の荒行だ。百戦錬磨のA級棋士の顔をもゆがませるほどの試練。しかし、西田五段はたじろぐことなく燃え盛る炎に立ち向かい、誰よりも長く激しい落水に耐え忍ぶ。それは、決してのぞくことができない対局中の棋士の心情風景に重なるのかもしれない。フラフラになりながらも見事に荒行を乗り切った西田五段は「これで何かが変われば」と飛躍の足掛かりと期待を込めた。この様子に、ファンからは「西田先生頑張った…めちゃめちゃ応援します」「修行した結果がでるといいな」と多数のコメントが寄せられた。

 ◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。(ABEMA/将棋チャンネルより)

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第5回ABEMAトーナメント - チーム動画史上一番過酷!?荒行体験![チーム糸谷] 
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第5回ABEMAトーナメント - 副リーダーを決める!フィッシャー対決!![チーム羽生] 
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