5月3日に行われた福岡ソフトバンクホークス対オリックス・バファローズの一戦で、オリックスのエース・山本由伸から、劇的な満塁ホームランを放ったソフトバンク・柳田悠岐。その打席について、野球通として知られるお笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右が言及し、ホームランの直前に“予感”があったことを指摘した。
3-3の同点で迎えた6回裏・ソフトバンクの攻撃。一死から9番・甲斐拓也が死球で出塁すると、1番・三森大貴、2番・牧原大成と短打で繋いで満塁に。この場面で、3番・柳田が打席に立った。
柳田に対し、オリックスの先発・山本は真っ向勝負でストレートを続けると、空振りとボールでカウント2-2に。5球目、外角いっぱいのコースへとストレートを投げ込むも、柳田は鋭く反応してファールにする。6球目、山本はこの打席、初めて投じるフォークで決めにかかるも、これも柳田が上手くカット。緊張感が高まる中で迎えた7球目、キャッチャー若月の要求とは逆球となる、真ん中外寄りの153キロのストレートを柳田が力強く弾き返すと、左中間の深いところへと突き刺さる勝ち越しのグランドスラムとなった。また、山本にとっては、プロ入り後初めて浴びた満塁弾となった。
この柳田の一打について、藤田は「普通あそこまで飛ばないですよね。やっぱり柳田選手の“左中間に引っ張る”打球。あれを打つということは、体は(三塁)ベンチ方向を向いているんですよ。ライト方向に体が向くとあそこまで打球が飛ばないんですけど、体が開かずに全部力を伝えている」と、柳田の巧打であることを説明。
また、ホームランとなる直前の6球目のフォークをファールにした際のスイングにも注目。「この時も(体勢を)崩されているんですけど、体重は前に乗ってなくて、胸はちゃんと左の方に残ってるんですよね。体が開かず残ってる」とした上で、「布石があったんじゃないかな。これについていくということは、まっすぐが来たら対応できるっていう。そりゃそうなるよね、っていう感じ」とコメント。この上手くカットした6球目に、劇的グランドスラムを放つ予兆があったことを指摘した。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)



