オリックスの“本盗”、日本ハムはベンチの指示を無視しないと防げなかった? 里崎氏「“これ、何かあるぞ”って思わなきゃ」
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 5月10日に行われた北海道日本ハムファイターズ対オリックス・バファローズの一戦で、オリックスが見せたホームスチールについて、元・千葉ロッテマリーンズの里崎智也氏が言及した。

【映像】オリックス中川が“本盗”するシーン(2:25~)

 1回表・オリックスの攻撃、2死一、三塁の場面で、打席には6番・紅林。カウント1-2からの6球目、一塁走者の宗がスタートをきると、日本ハムのキャッチャー・宇佐見はすかさず二塁へと送球する。宗が途中で足を止めたため、一二塁間での挟殺プレーとなったが、その隙を突いて、今度は三塁走者の中川もスタートを切り、悠々とホームイン。さらに、一塁に戻ろうとする宗の背中に送球が当たり、こちらもセーフとなった。

 この場面について里崎氏は、「日本ハム側のベンチのサインが、一塁ランナーの盗塁を防ぐプレーとして、(捕手は)セカンドスローというサインだったんです」「ほかに何があるかというと、ピッチャーカット、あとはノースロー。簡単にいえばこの3つに分かれます」と、3つの選択肢があることを紹介。

 一方で、「キャッチャーはセカンドスローっていうサインに従って投げますよね。三塁ランナーはもう走ってきてるんで、投げた時点でもう本塁は無理なんです」と、ホームスチールでホームインされたこと自体は、ベンチのサインに選手たちが従った結果だと説明。その上で、「これを防ごうとするならば、最初からピッチャーカットかノースローのサインをベンチが出さなきゃいけない。ベンチの戦略負けであって、選手たちにできることはないですね」と指摘した。

 そんな中でも選手たちができることとして、里崎氏はロッテで長らく捕手を務めた自身の経験から「僕だったらたぶん(サインに従わず二塁に)投げてない」との見方を示した。

 「1点は仕方ないにしても、(日本ハム)石井が背中にボールを当てて一塁ランナー宗をアウトにできなかったのが一番の問題ですね。ただ、あの宗のスタートを見てたら、“これ、何かあるぞ”って思わなきゃいけない。キャッチャーももう少し経験が出てくれば、ベンチのサインを無視して……でも無視したら怒られるパターンあるんで、そこは人にもよりますけど(笑)。僕だったらたぶん投げてないです。明らかに宗が(スタート)遅いんで、若干怪しいと思いますね。一瞬、止まります。万が一盗塁されても、追い込んでるので“このバッターを抑えよう”みたいな。そのへんの臨機応変さが必要」

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