史上最強の美濃囲いが完成!?金銀5枚に角・馬・桂・香の鉄壁「これは巨大な城」「すごい壁だ」と驚嘆の声続出/将棋・ABEMAトーナメント
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 難攻不落の城と言うべきか、誰も破れない鉄壁と呼ぶべきか。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Bリーグ第2試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が5月14日に放送され、この第5局で徹底的に守りを固めたチーム糸谷・西田拓也五段(30)が、見たこともないような美濃囲いを作り上げ、見守っていた棋士や視聴者を驚かせた。

【動画】見たこともないほど堅い美濃囲い

 西田五段は生粋の振り飛車党で、特に三間飛車を好んで指す。この一局も、同じく振り飛車党の久保九段との対戦になったが、先手番から堂々と三間飛車に向かったことで、相振り飛車を避けた久保九段が居飛車を採用。対抗形の将棋となった。中盤から少しずつリードを奪った西田五段は、終盤に向かうに連れてさらに攻めの手を休まないかと思われたが、スコアが2-2のタイだったためか、それとも大先輩を相手に慎重になりすぎたか、がっちりと守備を固める手を指し続けた。

 すると軽いものであれば金・銀・桂・香4枚で自玉の周辺を守る「美濃囲い」だったものが、ここの金2枚と銀1枚を追加。さらに角、馬まで連結し頂点は相手直前の4段目、最も低いのは底歩という、高さも厚さもある巨大な壁が出来上がった。

 これには戦いぶりを見守っていたチームメイトの糸谷哲郎八段(33)も「もう負けることはない!これはすごい!これはすごすぎる!堅さとか、そういうもんじゃない」と大興奮。また大盤解説で聞き手を務めていた上田初美女流四段(33)が「先手玉が嫌になる堅さですね。壁ですよ、いやー、すごい壁だ」と続き、解説の伊藤真吾六段(40)も「見たことないですよ、これ。どう表現すればいいんですか。しゃちほこみたいな形してますからね」と、なんとか伝えた。

 棋士たちが驚き続ける壁に、捌きと粘りに定評がある久保九段もさすがに戦意を喪失したか109手で投了。視聴者からも「何だこの要塞w」「万里の長城と名付けよう」「これは巨大な城」といった感想で溢れていた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】ダンディーな姿の久保利明九段
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【動画】見たこともないほど堅い美濃囲い
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