「餌を一緒に買いに行こうと言われ…」ドーベルマン“窃盗” 被害者は当初から脱走を否定
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 千葉県木更津市でドーベルマン2頭が行方不明になっていた事件は、脱走ではなく窃盗だった。

【映像】「保護に成功しました!」岡島容疑者とみられるツイート(画像あり)※2:41ごろ〜

「すごい愛護精神が強くて探し出してという熱意があったわけではなくて、友人と旦那と一緒に……」

 逮捕された岡島愛容疑者(29歳)は、事件後、テレビの取材でこう答えていた。岡島容疑者は19日、住居侵入と窃盗の容疑で逮捕された。盗んだのは、ドーベルマンだ。

 被害者は、千葉県木更津市に住む男性(79歳)。そもそもの発端は先月22日、男性宅から4頭のドーベルマンが脱走。周囲には小学校があり、警察は住民に対し注意喚起を呼び掛けていた。

 その際、岡島容疑者はボランティアとして捜索に参加。逃げたドーベルマンを保護し、飼い主に引き渡しておいた。

「主人がおいでって言ったら母犬のほうが来てくれて。それに付いて子犬たちが来てくれた。その時、飼い主さんが来てくれた。母犬だけ連れておうちに戻っちゃって、子犬たちは私と旦那と友人で搬送をした」

 しかし、先週水曜日、再び男性からドーベルマンの親子2頭がいなくなったと、警察に通報があった。

 わずか1か月の間に2度も逃げてしまったのか。近隣住民が「怖いですね」「飼い主さんもうちょっと管理をしっかりしていただきたい」と訴える中、19日、事態は一転。行方不明になっていたドーベルマンだが、実は盗まれていたことが発覚した。

「餌を一緒に買いに行こうと言われ…」ドーベルマン“窃盗” 被害者は当初から脱走を否定
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 2度目は「脱走」ではなく「窃盗」だった――。ただ、飼い主の男性は当時から脱走を否定、「犬は盗まれた」と説明していた。

 男性は、ドーベルマンがいなくなったときの状況について「『餌を一緒に買いに行ってほしい』と頼まれた」「どこにでも売っていると言ったが、遠くの店まで連れ出された」「一時間後、帰ってきたら犬がいなかった」と話していて、警察も捜査に乗り出した。

 19日、警察は、住居侵入と窃盗の容疑で、岡島愛容疑者のほか、高橋里衣容疑者、佐藤徳壽容疑者のあわせて3人を逮捕。

 自身もドーベルマンを飼い、動物愛護団体に所属している岡島容疑者は、こう語っていた。

「飼育環境を確認してこの状態はひどすぎるっていうのと、当時いた警察官の方にも『(飼育環境を)改善しないとダメですよ』とかなり強く言った。説教というか、めっちゃ怒った感じで」(岡島愛容疑者)

 岡島容疑者のものとみられるTwitterには、今回のドーベルマンについて触れているような投稿があった。

 また、17日、岡島容疑者とみられるアカウントとメッセージでやりとりした男性が「2頭のドーベルマンを捜索したい」と伝えると、こう返信があった。

「木更津市内にいる可能性は低いと思います。山の奥深くにいるんじゃないかと考えています」

 ドーベルマンを一緒に捜索しようとした男性は、岡島容疑者らの逮捕に驚きを隠せない。

「きょう、報道でものすごくビックリしましたよね。本当に嘘つきだなと思いましたし、ごまかそうとしてこういうことを言ったのかなと思いますね」

 インタビュー当時、すでにドーベルマン2頭を盗んでいたとみられる岡島容疑者。行方不明のニュースを聞いてこう答えていた。

「やっぱりなって感じだったし、もしまた行って見つけてもまた飼い主に戻すんでしょって思うと、今回は(捜索は)いいかなって。それこそ警察が本当にこれっきりで飼い主から引き離してくれて『保護する方向性でやっていきましょう』という姿勢だったら、探しに行こうかなと思うんですけど。このままでまた見つかって、(警察が)飼い主に返しますよとウダウダするんだったら、ちょっとなって感じです」

 盗まれた2頭のうち、母犬は埼玉県越谷市で、子犬は草加市内でそれぞれ保護され、健康状態に問題はないという。(「ABEMAヒルズ」より)

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