5月13日に行われた、埼玉西武ライオンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦。西武の主砲・山川穂高に対する“3打席&12球連続カーブ”という珍しい配球に、G.G.佐藤氏が言及した。
この日、楽天先発の瀧中瞭太と女房役・炭谷銀仁朗のバッテリーは驚きの配球を見せた。山川の第1打席の初球から、4回の第2打席、6回の第3打席まで、なんと3打席をまたいで12球連続で100キロ前後のカーブを投じたのだ。
相手の山川は、本塁打14本、打点31でパ・リーグのトップに立つ屈指のスラッガー。G.G.佐藤氏も「普通ありえないですよね。遅いボールを3球続けるのも怖いのに、12球はありえない」と驚きを口にする。
また、この特殊な配球を行った楽天バッテリーの意図について訊ねられると、「山川選手がカーブすごく苦手だっていうのはあると思うんですけど。3連戦の初戦だったので、その後の2戦目、3戦目でも“何かやってくるんじゃないか”って思わせる伏線もあったかもしれないですね」と、西武ベンチを撹乱する狙いがあったのではないかと推測した。
結果的に、この3打席は「フォアボール」「空振り三振」「三塁ゴロ」という結果に終わり、山川に安打を許さなかった。それを踏まえ、G.G.佐藤氏は「結果的には成功ですよね。この配球ができるのは(山川選手を知る)炭谷選手しかいないと思います。カーブの使い方が上手いですよ。相手に印象づけるとか」と称賛。一方、山川に対しても「意地の張り合いというか、(軽打ではなく)あえてフルスイングで臨んでますからね。この勝負、面白かったです」とコメントし、見応えのある対戦を讃えた。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)