5月21日、東京・大田区総合体育館でプロレスリング・ノアのビッグマッチ『Dream on 2022 FINAL』が行われた。メインイベントは、左股関節唇損傷で今年1月から欠場していた武藤敬司が約4カ月ぶりに戦線に復帰。丸藤正道、小島聡とトリオを結成し、潮崎豪&清宮海斗&田中将斗というプロレス界の一線級3人と6人タッグマッチで対戦した。

 復帰戦前のインタビューでは、股関節のケガについて「痛みは引いたが基本的に治らない」「無理をすれば再発する危険性はある」と不安が残るコメントをしていた武藤だが、試合になればブランクを感じさせない動きを披露。

 中盤、清宮、潮崎、田中に連続ドラゴンスクリューを決めてから田中を足4の字固めで追い込めば、終盤は丸藤の虎王と自身のシャイニングウィザードで潮崎にサンドイッチ攻撃を繰り出し、さらに丸藤のフックキックのアシストを得て正調シャイニングをズバリと決めるなど、完全復活をアピールするかのような闘いぶりを見せた。

 しかし試合後のコメントブースでは「非常に悩んでいるなあ。正直さ、相手の技を受けるじゃなくて、自分の技を仕掛ける時に、ちょっと痛みが股関節に走ったりするからよ。やっぱり気持ちが落ちるよ。今、あんまりしゃべりたくないっていうか……。近々に報告をすることがあります。以上!」と、厳しい表情でやはり股関節が万全ではないことを明かし、意味深な言葉で締めた。

 そして大会翌日、6・12「サイバーファイト・フェスティバル2022」(さいたまスーパーアリーナ)に武藤の来場が決定。そこで武藤からファンに直接、「大切なご報告」があることがノアから発表された。今年12月に還暦を迎えるプロレス界の至宝から、はたしてどんな報告があるのか?

 なお、試合を決めたのは、「サイバーファイト・フェス」のメインイベントでGHCヘビー級王座を賭けて対戦する王者・潮崎と挑戦者の小島。序盤から強烈なチョップ合戦など、意地の張り合いを見せた両者は最後、ともに切り札であるラリアットで勝負。

 潮崎の豪腕ラリアットと小島のウエスタンラリアットが正面激突の相打ちになると、崩れ落ちたのは潮崎の方。打ち勝った小島がさらにトドメのウエスタンラリアットを狙って、自らロープに飛んだところ、一瞬早く踏み込んだ潮崎が逆にカウンターの豪腕ラリアット迎撃。これが完璧に決まり、逆転の3カウントを奪って見せた。

 これによって、ノア参戦後4連続フォール勝ちの小島の連勝を止めるとともに、5・4後楽園での前哨戦でフォールを奪われた借りを返した潮崎は、試合後にマイクを握ると「小島聡! 俺は今、あなたのことだけを考えていますよ。それだけあなたとの闘いは刺激的だ。6・12サイバーファイト・フェス、メインで俺が思い知らせてやる。アイアム・ノアは俺だ!」と、決戦に向けて思いをあらためて必勝を宣言。

 はたして、6・12さいたまでのGHC王座を賭けた剛腕対決を制するのは潮崎か、それとも小島か。武藤からの「大切なご報告」も含め、「サイバーファイト・フェス」は単なる“お祭り”だけで終わりそうにない。