エンゼルスの大谷翔平投手が5月29日(日本時間30日)のブルージェイズ戦で1回に6試合ぶりとなる先制の10号ソロ、3回の第2打席には2打席連続となる11号2ランを放った。5試合ノーヒットからいきなり飛び出した2連発にファンも喝采となったが、11号はメジャー全体で10位タイ、ア・リーグでは5位タイにランクイン。どちらでもトップを走るヤンキース・ジャッジの18本へ、得意の6月に向けて追撃モードに入った。30日(日本時間31日)は試合がなく、大谷ファンにとっても“休養日”だが、前日の2本のアーチの余韻を楽しみたい人にとって、なんとも心地よいのが抜けのいい「コーン!」「カーン!」という打球音だ。
硬いボールをバットの真芯で捉えるからこそ響く、濁りのない打球音。文字にすると「コーン!」「カーン!」というものになるが、表面が革であるボールと木製のバットが衝突したとは思えない、金属音にすら近いほど透き通った音色だ。多くのファンでざわめく広い球場にあっても、その音が響いただけで打球の行方を最後まで確認するまでもなく、ファンたちはスタンドで総立ちになる。それだけ説得力のある音ということだろう。打球音がなった瞬間、一斉に歓声が沸き起こるギャップが、またおもしろい。
バットの先に当たれば音は高いが響かない。根元に当たれば「グシャ」と鈍くなる。ボールの上や下とぶつかると、バットと触れている時間が短い分、音も短い。完璧に捉えてこそ、最高の音がなる。それには速いバットスピードも必要だ。ホームランバッターは、打球が描く放物線から「アーティスト」とも呼ばれるが、アーティスト=芸術家ということを考えれば、大谷は「音」という面でも十分にアーティストだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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