緊張のデビュー戦で「笑けてきた」東城りおの半端ない度胸と見られることへのプロ意識/麻雀・Mリーグ
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 プロ麻雀リーグ「Mリーグ」2021-22シーズンから参戦したセガサミーフェニックス・東城りお(連盟)。整ったルックス、長身のスレンダーなスタイルで、グラビアなどでも活躍する“美女雀士”として知られるが、Mリーグでは1年目から積極的な麻雀に終始し、レギュラーシーズンで+55.9、個人15位と健闘した。チームは惜しくもファイナルで準優勝に終わったが「私もチームも成長過程。これからまた上を目指して前を向ける、同じ目標(優勝)を持てる、いいきっかけになりました」とポジティブだ。10年以上の付き合いとなる魚谷侑未(連盟)、チームメイトになって接点を持ち始めた近藤誠一、茅森早香(最高位戦)が口を揃えるのは、その笑顔からは想像しにくいほどの胆力の持ち主、ということだ。

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 猛者が揃うMリーグ。全32選手の中には、各大会でタイトルを獲得し続けたトップ選手も多いだけに、東城の実績だけ見れば上位にはランクインしない。魚谷も「私が言うのもなんですが、麻雀としては完成していない部分があると思うので、不安な気持ちもありました」と語っていた。Mリーグが生まれた2018年は、競技を離れていた時期。約2年間のブランクもあり、復帰後に改めて麻雀と向き合う日々で、結果が出始めたところでのMリーグ入りとなった。プロ入り直後から、そのルックスが先行して人気となり悩んだこともあっただけに、このMリーグという注目の舞台で打つことに、身が引き締まる以上の思いもあっただろう。ドラフト指名の瞬間は「名前が出た瞬間、時が止まりました。心臓が一瞬止まって、そこから謎の動悸が始まり、Mリーグで戦うんだ…と。いろいろな感情がこみ上げてきて、うれしいと驚きでしたね」と振り返るほどだ。

 ところが、その胆力はデビュー戦から発揮される。試合前の控室、日本プロ麻雀連盟の先輩でもあり公式実況の日吉辰哉から心境を問われても「全然緊張していないですね」とニコリ。さすがに卓についた瞬間は「急に心拍数が上がりました。会場に卓以外何もない。すご、やばい、どうしよう」と慌てたが、この後が面白い。「始まったら親でサクサク先手も取れて割と麻雀に集中できました。寿人さんに親のダブルリーチを食らったら、笑けてきちゃって(笑)。緊張が解けましたね」。“魔王”の異名も持つ超攻撃的なKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)に親のダブルリーチをかけられようものなら、冷や汗をかいて全力で放銃回避する選手も多いところ、あまりのピンチに思わず笑いがこみ上げる。東城のメンタルの強さがわかるシーンだ。

 チームメイトも、すぐにその魅力に気づいた。近藤は「チームに加入する時も入り方がすごくうまかった。気を使っているけれど、気をつかっていない風にするのがすごく上手。麻雀もすごくいい。いろいろな面を持っています。腹が据わっている感じがすごくいい」と評価した。またクールに打ち続けることでも知られる茅森も「明るいし気が利く。あと落ち込まない」と長所を見抜いた。東城自身、周囲よりも強運だという自覚がある。運以外の部分で技術を積み上げ、それでもなお運に勝敗を左右される麻雀という競技において、自分が強運であると信じられることは、とても強い。少々のことには揺らがず、目の前の牌について一生懸命考え、最善を尽くした先に最高の結果が待っている。そう信じて打ち続けたところ10月18日、7万点を超える特大のトップでMリーグ初勝利を手にした。

緊張のデビュー戦で「笑けてきた」東城りおの半端ない度胸と見られることへのプロ意識/麻雀・Mリーグ
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 もともと芸能界入りを志して秋田から上京してきただけに「見られる」ことへの意識は強い。Mリーグでも、頻繁に変える髪型・髪色はファンの目を引き続けた。「麻雀に一番情熱をかけているんですけど、麻雀じゃないところでも気に留めてもらえるきっかけになればいいですね」と、美容院に行っては大好きなゲームキャラと同じ髪にしてもらうこともあった。「好きなゲームキャラに似ているとか、麻雀が全くわからない人でも入りやすいじゃないですか。もともと麻雀が好きで見てくれている人も『またあいつ変えてるな』と、ちょっとした話題になる。麻雀+α、何かできたら」と、自分が持つエンタメ性の強みも活かす。麻雀をしっかり打つのはもちろんだが、その上でできることは何でもやる。そんな貪欲さも兼ね備えている。

 セガサミーフェニックスは既に来シーズン、同じ4人構成で戦うと表明している。東城がチームにもたらした明るさ、気持ちの強さは、初優勝に向けて必要なもの。悲願達成を目前にしたファイナル最終日、東城はどんな髪で会場入りするだろうか。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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【動画】Mリーグ全8チームの密着ドキュメント
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【動画】Mリーグ2021-22シーズン最終日ダイジェスト
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