【MLB】エンゼルス-レッドソックス(6月9日・日本時間10日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場した試合で、「投手大谷」を惑わそうとレッドソックス打線が、あの手この手を施している。9番を打つアラウスはバントの構えをしたものの、そこからバットを引きつつ走りながら打つような変則打法を披露。ファンから「なんじゃそりゃ」「変則バスター」「新しいバスターの形」といった反応が飛び交った。
状況は3回無死一塁。立ち上がりから160キロ超の速球と切れ味鋭い変化球で好投する大谷に対して、レッドソックス打線は2回に続き3回も無死から走者を出し、チャンスを作った。ここで打席に入ったアラウスは今季6試合目の出場だが、過去の5試合ではヒットなし。ショートを守る若手のスイッチヒッターで、細かい技もできるテクニシャンだ。
カウント1-1、アラウスはセーフティバントを仕掛けるような仕草を見せると、大谷の投じたボールは内角低めに。そのままバントするかと思いきや、咄嗟にバットを引いたため、中継を見守った視聴者たちも見逃すものと思っていた。ところがアラウスはそのまま止まらず一塁に走りながら軽く当てるようにバットスイング。三塁線ぎりぎりを襲うゴロが飛んだが、結果はファウルになった。
セーフティバント自体、メジャーでも時折見られるプレーではあるが、それを途中で止めて走りながら打つというのは、なんとも珍しいシーン。野球より塁間の狭いソフトボールでは、内野安打を狙って少しでも早く一塁に到達するために走りながら打つ「スラップ」という打法があるが、これをメジャーでも実践したような一打になった。
メジャーではダイナミックなプレーも多いが、従来の発想にとらわれないアイディアも多く生まれている。なお日本のファンからも反応は様々。「なんだよそのスイングはw」「新しいバスターの形w」「テクニシャンやな」と興味津々だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




