稲葉陽八段が鬼コーチに！？「かかってきなさい！」若手連合軍とテニス対決珍プレー＆好プレー続出にファン「ガチやんw」「ツッコミ最高」

　トップ棋士が鬼コーチに大変身！？将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」でチームを結成した稲葉陽八段（33）、出口若武六段（27）、服部慎一郎四段（22）の3人が予選対局を前に集結。チームの団結力を高めるための動画収録に参加し、テニスに挑戦した。テニス歴10年の稲葉八段が若手勢と対決した場面では珍プレー＆好プレーが連発。ファンは「鬼コーチ稲葉先生w」「仲の良さが伝わってきました」と大笑いの様子だった。

【動画】第5回ABEMAトーナメントドラフト結果&リーグ組み合わせ

　参加全15チームの中で唯一、全員が関西所属棋士で結成されたチーム稲葉。日頃から顔を合わせる機会も多く、三者ともに集合の時点からリラックスした表情で距離感の近さを伺わせた。今回のチーム動画では、「体力と結束力を高めたい」とリーダーの稲葉八段自らテニスに挑戦することを企画。出口六段、服部四段も時折棋士仲間とプレーする機会があるといい、意気揚々とスポーツウエア姿に変身した。

拡大する

　前半は練習を兼ねての「サーブ対決」。サービスライン上に置かれたペットボトルを倒せばクリアというルールで1球ずつターゲットを狙った。稲葉八段が「的を敵だと思って」と呼びかけ試行錯誤を繰り返しながら的を狙い、稲葉八段が16球目で早々に成功した。同じ井上慶太九段（58）門下の兄弟子に触発されたように、続いて17球目で出口六段が達成。しかし、服部四段は大苦戦。狙いは良いものの、ターゲットをとらえることができず球数はラスト50球目に。稲葉八段から「ここで決めたらかっこええよ！」と発破をかけられ最後の1球に奇跡を託した。が、ボールは無常にも的を逸れてゲームオーバー。服部四段は悔しがりながらも「本番はちゃんと勝つんで！」と力強く宣言した。

拡大する

　和やかな空気がガラリと緊張感に包まれた。サーブ対決が終了した場面で、出口六段が「『的を相手だと思って』とのことでしたが、稲葉八段はどなたをイメージされていましたか？」と質問。すると稲葉八段の瞳がギラリ。「名人戦で負けて、ABEMAトーナメントでも6連敗した佐藤天彦さんを倒しに行く気持ちでした」と予選Ｄリーグで激突するチーム天彦のリーダー、佐藤天彦九段（34）を名指しした。これにはファンも「稲葉先生ガチやんw」「空気変わったよねw」と驚きを隠せなかった。

　後半戦はリーダーVS出口六段＆服部四段の若手連合軍によるミニゲームに。戦闘モードになった稲葉八段は「かかってきなさい！2人まとめて倒しますよ。まだまだ君たちには負けないよ！」と闘志をみなぎらせた。先輩相手とはいえ、棋士はみな生粋の負けず嫌い。出口＆服部ペアは稲葉八段の体力を削るべく左右に振る作戦に出た。しかし、テニス歴10年のリーダーとあり力の差は歴然。服部四段のサーブが決まらず、フォルトを連発した場面では「立ってるだけで勝ってしまうがな！」と普段温厚な稲葉八段から鋭いツッコミが飛んでいた。前衛の出口六段がナイスボレーを決めて一矢報いるも、2ゲーム連取で稲葉八段が勝利。「プレッシャーのかかるところで普段通りできるかというのも大きなポイントですね」と総括した。

拡大する

　笑いあり、ツッコミあり、珍＆好プレーありのチーム動画に、ファンも「出口六段、やっぱりここ一番で決める力を持ってらっしゃる」「仲の良さが伝わってきました」「ほほえましい」「リーダーの柔らかい関西弁もええですねぇ」「鬼コーチ稲葉先生」「稲葉先生のツッコミ最高」「全チームで一番さわやか」と大満足の様子。このチャレンジで培った結束力でいよいよ予選対局に挑む。

　◆第5回ABEMAトーナメント　第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
（ABEMA／将棋チャンネルより）