将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)は6月22日、佐藤康光九段(52)と順位戦A級1回戦の対局を行っている。本局は新設された「名古屋将棋対局場」で行われており、新しく用意された将棋盤のほか設備の隅々にまで注目が集まっている。盤面を映す天井カメラもそのひとつ。今までに無かった角度からの映像に、ファンからは「忍者アングルだ」「おもしろいなあ」といった声が寄せられていた。
【動画】ピカピカの新対局場でA級初戦を戦う藤井聡太竜王と佐藤康光九段
将棋盤に銀屏風、特注された畳など、ひとひとつが話題に上る名古屋将棋対局場。対局者を映し出すカメラからの映像でも“新手”が披露された。ABEMAの中継では、読みを深める藤井竜王を正面上からとらえた映像が映し出された。聞き手を務める中村桃子女流二段(34)は「佐藤九段が席を外されているので、自分が対局者になったみたいな雰囲気になりませんか?」と紹介。さらに、「なかなかこのアングルで見ることはないので新鮮ですね。まさかここから映されているとは思わないでしょうね」と続けた。
解説で出演した佐藤和俊七段(44)は「時代は変わりましたよね」としみじみ。1990年に奨励会入りした佐藤七段は、「当時は(東京の将棋会館は)特別対局室にしかカメラは無かったんです。将棋盤だけが映された映像で、見られるのは将棋会館の中だけ。その日のその一局しか見られなかったんです」と技術の進歩に実感を込めていた。この斬新な映像には、ファンも「すごいアングル」「忍者アングルだ」「上から聡太」「隠し撮りっぽくてドキドキする」「このアングルいいね」と歓迎の声が多く上がっていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)