将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントが6月23日に行われ、伊藤匠五段(19)が三浦弘行九段(48)を100手で破りベスト16入りを果たした。三浦九段の先手番で、戦型は角換わりに。伊藤五段は中盤で主導権を握ると、一気にリードを広げてタイトル経験者の強豪を押し切った。次戦では8強入りを懸けて永瀬拓矢王座(29)と対戦する。
予選から勝ち上がった伊藤五段は、本戦トーナメント初戦で早指し団体戦のABEMAトーナメントで同チームのリーダー・三浦九段と公式戦初手合いとなった。振り駒の結果、三浦九段の先手番に。角換わりの出だしから、三浦九段は棒銀、伊藤五段は腰掛銀に構えた。中盤では伊藤五段が馬を作り、さらに飛車先に歩を打ち込む積極的な手で主導権を握った。終盤でも隙の無い指し回しで押し切って快勝。現役最年少棋士の伊藤五段が、棋聖のタイトル経験を持つ強豪・三浦九段を破ってベスト16入りを果たした。
次戦では永瀬拓矢王座(29)と対戦。藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)と同年代で、急成長中の伊藤五段が勝ち上がり、初のタイトル挑戦権を掴み取ることができるか。今後の戦いも必見だ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)