「“新しいものを生み出さなくてもいいや…”が衰退の原因」「テレビ局にいること自体が目的化していると危ない」NHK&キー局を辞めた社員の“古巣への思い”
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 就職活動の人気企業ランキングでもランクダウンを続け、今や“斜陽産業”とさえいわれるテレビ局。昨年11月にはフジテレビが勤続10年以上の50代社員を対象に導入した「ネクストキャリア支援希望退職制度」が大きな話題を呼んだ。

 そこで24日の『ABEMA Prime』では、NHKとキー局の元社員に集まってもらい、テレビ局からの転職、そしてこの業界を志望する人への思いを語ってもらった。

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■参加者

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 ・元NHK:藤川諒(NewsPicks Studios ディレクター)
 ・元日本テレビ:村上和彦(フリーランス/京都造形芸術大学客員教授)
 ・元TBS:角田陽一郎(フリーランス)
 ・元フジテレビ:マイアミ啓太(株式会社MOOOVE代表)
 ・元テレビ朝日大木優紀(株式会社令和トラベル広報)

 ・コメンテーター:ひろゆき(2ちゃんねる創業者)
 ・司会進行:平石直之(テレビ朝日アナウンサー)

■「頑張りがリアルに数字に生きてくるので楽しい」

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藤川:NHKの場合、最初は地方局でという仕組みになっているが、全国放送の番組が多い東京よりも自由度が高い。僕もそれがプラスになると思って入局した面があって、東京に異動するまで色々なことをさせてもらった。

しかし東京に戻ってくると、やはり裁量が減った。このタイミングで今後について考え始める人は多いと思う。僕の場合スポーツ局にいたが、コロナ禍でオリンピックが延期したこと、そして結婚して子どもができて、生活が変わった。それまでは人間らしい時間には帰れないくらい激務だった時期もあったし、家にいる時間の中でライフ・ワーク・バランスについて1年くらいかけて考えた。

報道の仕事は続けたかったし、NewsPicksはビジネス系の番組をやっていた頃に良く読んでいたので、ファンとして受けた。それこそABEMAの面接を受けたこともある(笑)。

ひろゆき:NHKの番組制作費に比べたらしょっぱいじゃないか。給料はいいんですか。NHK職員は給料が高いというイメージがあって、1000万円は超えるだろう。

藤川:予算感はそうかもしれない(笑)。給料は同じくらいの感じで、ということで入らせてもらったが、1000万を超えているということはない。

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村上:この中では私が一番古株だと思う。逆に26年間も勤めて49歳で辞めたので、日テレの中でやるだけのことはやったかな、という思いもあった。“電波の無駄遣いするんじゃねえよ、”と言われるくらい下らない深夜の番組を作りたいと思って入社して、実際に尖った番組も作らせてもらったし、『スッキリ』『THE・サンデー』といった番組も担当させてもらった。

でも、“そろそろマネージメントを"とか"後進の育成”とか、“経営にも目を向けろ”って言われ始めた。そんなことをするためにテレビ局に入ったのではない。確かに自分の番組にいる後輩は戦力として育てたいけど、本当は蹴落としたいタイプ。だから他のところで面白いことができるのであればそれも悪くないかなとスパッと辞めた。

ただ、当時の日テレには50歳で辞めると毎年500万円、つまり10年間で5000万円が退職金に上積みされる早期退職制度あった。だから当時の大久保好男社長(現会長)に止められた。心が動かなくもなかったけど、俺のプライドは退職金より安くないぞ、みたいな偉そうなことを言って辞めた。うちは子どもがいない夫婦で、妻もバリバリ働いているので、その稼ぎだけでも私は食うに困らなかったから。ちょっと早まったかも知れないという気もしないではないが、結果としては良かったと思っている。

平石アナ:ここだけの話だが、良き時代の日テレだ(笑)。

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角田:『goomo』(2009〜2012)という動画配信サービスで『オトナの!』という番組を担当していた。後に後継番組がABEMAで配信されることになるが、局と局とのしがらみみたいなのがめんどくさいな、というところはあったし、自分で金儲けしたいなと思ってTBSを辞めた。

表向きは“TBSが好きすぎるから”と説明していて、実際にそうなんだけど、やっぱりテレビ局の人って空気を読むパワーも半端ない。だから“角田の言っていることは正しいね、面白いね”って言いながら、いざ始めようとするとハンコを押してくれるまでにものすごく時間がかかる。それなら外に出て、テレビ局のしがらみを越えた方が面白いかなと。だから今は青色申告だし、インボイス大変だなって(笑)。

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マイアミ:『とんねるずのみなさんのおかげでした』という番組を担当していたが、これが終わったことで、“僕が好きだったフジテレビじゃなくなったな”と感じた。それから『人生のパイセンTV』という番組で出会った社長さんを見て、“めちゃくちゃ人生が楽しそうだな“俺、この働き方でいいのかな”って思い始めて。そして“世の中の社長って、大半はバカだな、これなら俺もワンチャンいけんじゃないかな”と(笑)。

フジテレビは演者さんとの関係性が近く、一緒に飲みに行くことも多かった。それは退社後も変わらず、逆にお仕事をいただくこともあって非常にありがたかった。一方で、他局にも良い番組はたくさんあって、例えば日テレさんの『イッテQ!』やってみたいな、総合演出の古立善之さんの下で勉強したいなといった思いはフリーでなければ叶わない。その意味では、甘ったれていたな、とも感じる。局員というのは、ぶっちゃけ何もしなくても給料がもらえる。しかも力はつかない。自分で事業をやるのは大変だし、社員が10名ほどいるので大丈夫かな、という不安もある。でも、自分の頑張りがリアルに数字に生きてくるのは楽しい。

■「今まで私は何をしてきたのだろうと思った」

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大木:私は2021年いっぱいでテレビ朝日を退職して、『NEWT』という海外旅行の予約アプリを運用する令和トラベルの広報として働いている。テレビ朝日のことは好きだし、18年半、アナウンサーとして楽しく過ごしていた。ただ、創業者のnoteを読んで、コロナ禍で本当にダメになっている海外旅行事業をあえてスタートさせるという逆張りの発想に胸が熱くなるものがあった。業界がゼロリセットされるというのは、新規参入にとっては本当にビッグチャンスだ。“ここで働いてみたい、絶対にこの機会を逃しちゃダメだ”という気がした。

ひろゆき:大木さんも年収1000万円は超えていたと思う。それなのに、なぜ不安定なところに行ってしまったのか。

大木:テレビ朝日という出来上がった環境の中、ガチガチに作っていただいた台本の上でアナウンサーという仕事をしていたので、自分のスキルには偏りがあるなと思うようになった。共働きだし、40歳になったタイミングだったので、ゼロからというところを一度見てみたかった。出てみると、本当にアナウンサーは潰しがきかないと感じる。人前で話すというだけのことでやってきちゃったので、動画の編集もできないし、社内のやりとりに使っているツールさえ使いこなせないし、今まで何をしてきたのだろうと思った。

ひろゆき:仕事をください、という受け身ではダメだと思うが、元アナウンサーというブランドはやはり強いと思う。

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大木:それは本当にテレビ朝日に感謝している。取材する側から取材される側、取材してもらう側になったことで、やはりテレビはメディアのヒエラルキーのトップにいて、15秒間出してもらうだけでも大きな影響力があると改めて感じている。辞めてみて、まだまだテレビは死んでいないなという感覚が強くなった。

角田:ただ、僕はネットが出てきて一番暴落しているのはアナウンサーの価値なんじゃないかと思っている。地方も含めて、女子アナというのはフリーになっても食べていくことができた。それが今や“YouTuberを使った方がいい”ということで、仕事がない。テレビそのものの凋落よりも、テレビの中でブランド化していた肩書きの人たちの方が深刻なんじゃないか。

例えば昔は1人の有名人が出ていたビールのCMに、最近では4、5人が出ている。つまり1人で何千万、何億円だったのを、4人、5人で割っているということだ。YouTuberが出てきてテレビの価値が低下した影響は、女子アナだけじゃなく芸能界にもリンクしていると思う。

平石:エッジが立っていない個人は替えがきく、という難しさが出てきていると思う。

■「面白いことがしたい人たちにとってはフィールドが広がっている」

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村上:地上波の世帯視聴率に関していえば、私が辞めた2014年から半減に近い落ち方をしている。しかもここでいう“世帯”の大半は、ぶっちゃけていえば高齢者だ。私も含め高齢者の“新規参入”はこれからも続くが、その人口自体は減ってくる。今、各局がターゲットを若い人に絞り、"個人視聴率"と言っているが、そこに対してCMを打つ企業のメリットが無くなってくれば、投下する金額も減ってくる。なおかつYouTubeなど他の媒体もあるので、見通しはあまり明るくはないと思う。

そういう中で、僕はBSフジで夜の帯番組を週2本担当させてもらっていて、週に4日はお台場に行っている。BSは見ている人のほとんどが60代以上の男性なので、自分の経験がそのまま活かせる。例えば新しい情報をインプットしなくても、昭和のヒット曲を流すだけで成立する。

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ひろゆき:村上さん、それはもう若者向けを作らないで逃げきる気満々じゃないか(笑)。

村上:そうだ。もちろんやる以上はいい番組をやらなくちゃいけないが、自分も楽しんでいい番組をやらせてもらえるので、その限りにおいてはウィンウィンなのではないか。

ひろゆき:制作費も減っているのか。

村上:局P、局D、あるいはタレントさんに支払う原資となる局の制作費自体、私が辞めた頃の半額くらいになっている。ただ、元々かなり圧縮されていたので、これ以上は減らしようがないという感じになっていたので、制作会社に払う分に関しては2〜3割減ぐらいだ。

角田:制作会社に関していえば、番組を作る場所は増えているわけで、むしろ忙しい人が多いんじゃないか。

ひろゆき:NetflixやAmazon Prime Videoは地上波よりも好きなことが出来るし予算が多いみたいなことが言われているが。

村上:Amazonで作ったことがあるが、予算は潤沢だ。

角田:例えば地上波のドラマの撮影で、クレーンは1回しか使えないのに、Netflixはバシバシ使っている。内容的にもハードなものが作れるので、面白いことがしたい現場の人たちにとってはフィールドが広がっているんじゃないかな。

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藤川:NHKは予算も潤沢だし、視聴率が悪ければ落ち込みはするけど、“まあいいか”みたいなところもある。しかもドキュメンタリーを作るとなると、編集に2〜3週間くらい充てられたりする。“今は来年の番組を取材しているんだ”という人も多い。それが配信サービスの場合は直接収益につながってくるのでシビアだし、作業も少人数でやらないといけない。導線をどう作るか、みたいな会議もとても多い。それでもNHKをご覧になっていた方よりも、NewsPicksでご覧になっている方のほうが、より深く見ているんじゃないかなという感覚がある。

角田:民放の人間に言わせると、取材・編集に長時間かけられるNHKの環境をみんなが羨ましがる。民放なら“5日で作れ”とか、本当にそんなのばかりだから(笑)。

村上:確かに、NHKの仕事もやったことがあるが、“どんだけ時間を無駄に使うのか”という感じだった(笑)。

■“新しいものを生み出さなくてもいいや”というのが衰退の原因

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角田:ただ、堀江貴文さんがTBSの『サンデー・ジャポン』に出なくなってYouTubeをやるようになったのは、アーカイブを残せば残すほど収益になるから。こういうことが進めば、芸能界とメディアの関係も変わってくると思う。昔、ある有名事務所の有名タレントを無許可でちょっとワイプに使っただけで、200万円の請求が来たことがある。それが“どんどん使ってよ。その代わり収益をシェアしよう”ということになると思う。

ひろゆき:無名の素人だけど営業力があるというYouTubeチャンネルに有名な人が出てきて、それでも成立するという状況が始まっていて面白い。

角田:TBSでも『ザ・ベストテン』などを放送していた時代は、テレビに出たら有名になれた。つまり、人気者をどう作っていくかというのが使命で、クリエイターとしても楽しいところだったはずだ。人気があろうがなかろうが、好きなミュージシャン、作家、学者を呼んできて番組を作ることができた。ところが今のテレビは、ネットで人気になった人を出す。あるいは“数字が取れなさそうだから、この人は出さない方がいいね”みたいな。“新しいものを生み出さなくてもいいや”という、これがテレビの一番の衰退の原因だと思う。

平石:テレビ朝日も深夜はどんどんチャレンジしているが、尖って見えないのかもしれない。

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角田:昔のテレ朝はもっと尖ってたもん(笑)。エッチな番組ばかりやっていたもんなあ。“六本木(テレビ朝日)はかっこいいのをやっているのに、それに比べて赤坂(TBS)はちょっと暗いな…”と思っていたから(笑)。

ひろゆき:コンプライアンスを守らない方が視聴者も増えるよねというのは制作者ならみんな分かっていること。でも、“おっぱいを出してはいけない”というようなことは放送法にも書いていない。若い人が見てくれる尖った番組ならお金を出すよ、というスポンサーだって見つけてくることはできると思う。

平石:地上波に対しては特にキャンセルカルチャーが起きやすい。スポンサーに対して抗議されることもある。

角田:逆に言えば、まだまだCMを流すスポンサーはたくさんいるから“殿様商売”が出来ている部分はあると思う。実際、今期は収益が上がっている。その意味では、“テレビは調子が悪い”と言っているのはネットが作ったイメージ。パワーは落ちていても、TBSに関していえば土地も持っているし、まだいけているんじゃないか思う。

■「このままテレビにいるとちょっとヤバいな、というのは感じる」

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平石:これからテレビ局で働きたい、という人に対して、お勧めできるだろうか。

藤川:収入面で言えば、NHKも手当がじわじわ減らされている部分はあるし、そもそも時給で換算したらそんなに高くない。給料目当てだと、あまり割に合わないと思う。しかも働き方改革が始まってからはデスクや管理職だけが残って若手は帰る、みたいなことも発生している。そういう中で、本当にスキルを学べるのかという疑問もある。一方で、最初からNewsPicksに入った方がいいかといえば、まだテレビ局に入った方が育成環境は整っていると思う。

大木:スタートアップの場合、どこの会社に所属しているではなくて、自分に何ができるかというところで戦っている人ばかりだ。テレビ局は学べることも多いので、たとえば5年間でどれだけ吸収できるか、という気持ちで入社した方が、先につながるのではないか。

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角田:勝手に自分でやってしまうようなベンチャー気質な人はテレビ局には向いていない。ただ、野心はあるけど1人でやる自信がないなという人はテレビ局に入って経験を積んで、どこかで好きなことをやるために出ていく、というのが良いんじゃないか。その意味では、テレビ局はまだまだ使える場所だ。僕自身は“元TBS”という看板を存分に使わせてもらっているし、“ご長寿早押しクイズ”と言うと、“あれ作ってたんですね”と言ってもらえる。ただし結局のところ、吉本やアミューズに電話をしたらあの人が出てくれるという“コネ”以外に何かあるのかというと、ないのかもしれない。

それから、テレビというビジネスをちゃんとやりたいという人と、現場、番組を作りたいという人に分かれていると思う。そこをごっちゃにしてしまうと話がぶれる。テレビ局を辞めてフリーで楽しんでいる人というのは、YouTubeの方が現場として楽しいぜ、という人なんじゃないかな。ビジネスに関して言えば、実はテレビだけの問題ではなくて、あらゆる企業の中で、現状維持でいけると思っている人と、壊した方がいけると思っている人の戦いがあると思う。

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マイアミ:このままテレビにいるとちょっとヤバいな、というのは感じる。コンテンツを作る人はクリエイティブであるべきはずが、出世がどうのこうのと、サラリーマンとしての生き方を選んでる人が多いと感じている。そこに苦しい思いをしている若い奴らがいっぱいいるということだ。

だから将来フリーランスになってNetflixでドラマを作りたいとか、映画監督になりたいといった目的があるんだったらいいと思うし、スキルを磨いて人脈も築いて頑張れよ、と勧めると思う。でも、ただテレビ局に入りたいだけ、というのは危ないと思うし、“大丈夫か?”と言って止めると思う。

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村上:動画を作るというスキルに関して言えば、別にテレビ局に入る必要はない。そうではなく、大きなライブなど生放送のプロジェクトをまとめていくという経験を積むならテレビ局だと思う。私も24時間テレビの総合演出や箱根駅伝の中継などをやらせてもらった。あれはテレビならではだと思う。

だから今テレビ局にいる方、これからテレビ局に入ろうという方には、コンプラをギリギリ守って、やりたいことをやった方がいいと言いたい。そしてテレビ局を辞めたいと思っている人に対しては、セコい話をすると、ベーシックインカム的な収入を確保してから辞めた方がいい。私もワンルームマンションをいくつか購入して、家賃収入で食うに困らないようにして辞めた(笑)。

ひろゆき:手堅い(笑)。

平石:良き時代の日テレ(笑)。

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