将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントが6月30日に行われ、羽生善治九段(51)が千葉幸生七段(43)を124手で破り、ベスト16入りを果たした。千葉七段の先手番で始まった一局は横歩取りに。終盤まで千葉七段ペースで進行していたものの、電光石火のごとく一瞬で逆転。そのまま押し切り羽生九段が勝利を飾った。次戦では8強入りを懸けて佐藤康光九段(52)と対戦する。
【中継】第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント 羽生善治九段対千葉幸生七段
最終盤、羽生九段が瞬く間に形勢をひっくり返した。振駒の結果、先手番は千葉七段に。横取りの出だしから千葉七段は勇気流に構え、積極的な攻めの姿勢を示した。中盤戦では敵陣を広く狙う好き点に角を打ち、主導権は千葉七段の手に。さらに飛車を狙う急所に銀を打ち付けリードを広げた。最終盤も実力者らしい落ち着いた指し回しで羽生九段を圧倒。このまま千葉七段の快勝かと思われた最終盤で、劇的な展開が待っていた。
ねじり合いの大熱戦、千葉七段が羽生玉に銀で迫る一手から景色が激変。ABEMAの「SHOGI AI」もジェットコースターのごとく、形勢は一気に羽生九段に振れた。羽生九段も1分将棋に突入。豊富な持ち駒の物量を活かし、冷静に押し切り勝利を掴んだ。
この結果で羽生九段は棋王戦本戦トーナメントベスト16入り。次戦では8強入りを懸けて佐藤九段と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)