チーム名も変えちゃう?服部慎一郎四段、個人3連勝の大活躍で3人揃って爆笑ニンニンポーズ「もうチームにんにん」「次からは忍者装束で」/将棋・ABEMAトーナメント
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 こんな大活躍を見せられては、チーム名まで変えるしかない?将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Dリーグ第3試合、チーム康光とチーム稲葉の対戦が7月2日に放送された。チーム稲葉がスコア5-0のストレート勝ちという圧巻の結果に終わったこの試合だが、MVPと言うべき活躍をしたのが服部慎一郎四段(22)。相手のリーダー佐藤康光九段(52)から2勝、郷田真隆九段(51)から1勝と、羽生世代のベテラン2人から無傷の3連勝を奪ってみせた。「まさかの結果で自分でも驚いています」と目を丸くしたが、元気のある若手らしく忍者っぽいニンニンポーズがどんどんとグレードアップ。最後にはメンバー3人でポーズを決めることとなり、視聴者を「もうチームにんにんやん」「次からは忍者装束で戦えよw」と爆笑させた。

【動画】チーム稲葉、歓喜の「ニンニンポーズ」

 かつて路上での漫才ライブで勝負師としての度胸を磨いたこともあるという服部四段。ユーモアセンスだけでなく棋力もトップクラスに匹敵するものを備えており2020年、2021年と2年連続で勝率7割超えをマークしている今注目の若手ホープだ。今年のABEMAトーナメントでは初戦となったチーム天彦戦で思うような将棋を指せず、リーダー稲葉陽八段(33)からも「元気がない」と笑顔のダメ出しを食らっていたが、50代の重鎮3人が揃ったチーム康光に対しては、失うものはないと全力でぶつかっていった。

 スコア1-0とリードして迎えた第2局、佐藤九段との対戦がこの試合での初登場となった。後手番の佐藤九段が角交換からの向かい飛車を採用、服部四段は先手番ながら、受けに回った。稲葉八段、出口若武六段(27)の仲間2人が驚くような手順で受け止めていくと、稲葉八段にして「なんかわからないけどペースになった」と、忍法でも使ったかのように、いつの間にか優勢を手に入れた。その後も悪手を指すことなく、見事な逃げ切り勝ち。仲間には「危ない将棋が好きなんです」と笑顔で勝利を報告した。

 待望の勝利に気をよくしたのか、ここから服部四段は第3局、第4局と3連投。第3局では郷田九段に大きなミスがあったこともあり中盤から大優勢。「やりました。ニンニン」と再び勝利報告をすると、めったにない展開に稲葉八段も「勢いあるわー。なんか持ってるね。忍術使ったのか」と呆れ顔だ。さらに第5局は佐藤九段との再戦で、先後も戦型も同じ出だしとなったが、押し引きの激しい将棋になっても、受けの強さをベースに徐々に好転。怒涛の3連勝を挙げ、王手をかけた状態で出口六段にバトンを渡す最高の結果を出した。

 出口六段が勝利を収め、チームは5連勝。予選2位で本戦出場を決めたが、試合後のエンディングシーンでも主役は服部四段だ。稲葉八段が「服部さんが大活躍でした。これから忍者のチームになるんじゃないかと」とリップサービスすると、出口六段も「服部君に言ってもらったら勝ってもらえる流れだった。全部服部君のおかげ」とプッシュ。褒められまくった服部四段も、満更でもない表情で「自分でも驚いています」と笑った。締めの部分で、進行役だった室谷由紀女流三段(29)から3人揃ってのニンニンポーズをリクエストされると、最初は照れていたもののきれいに揃えて「ニンニン」。これには視聴者からも「かわいいかわいい」「むろやんに振られたらやるしかない」「すべり倒す、この雰囲気たまらんw」と、多くの笑いが生まれていた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】予選突破に笑顔が溢れるチーム稲葉
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【動画】チーム稲葉、歓喜の「ニンニンポーズ」
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