ソロラッパーとして、そして俳優としても活躍する般若が、ワンマンライブ「般若 "笑い死に" LIVE TOUR FINAL」を7月2日、日比谷野外音楽堂にて開催した。
2014年、2017年に続く3度目の日比谷野音ワンマンとなる今回。

また2021年1月には自身のレーベル「やっちゃったエンタープライズ」を設立し、オリジナルアルバムとしては13枚目となる「笑い死に」を今年4月にリリース。
その意味では、自身のキャリアに対して新たな、そして大きな一歩を踏み出したタイミングでの野音公演となるが、本アルバムのリリースに伴うツアーを行っていないにも関わらず「 "笑い死に" LIVE TOUR FINAL」と銘打たれたライブタイトルや、愛犬を前にX JAPAN“紅”を歌うライブの予告動画など、シリアスさやポリティカルな側面も強く感じさせたアルバム「笑い死に」に対して、自らギャグめかして諧謔するようなアプローチは、般若ならではと言えるだろうし、この日に野音に詰めかけたリスナーは、そういった般若の複雑な存在やシャイな部分に惹き付けられているのかも知れない。