先週金曜日に海開きをした神奈川県の一部の海水浴場。翌日は天候にも恵まれ、多くの海水浴客で賑わっていたが…。
ライフセーバー「毒あるので気を付けて下さい!」
ライフセーバーの女性が注意を呼びかけたのは、海に浮かぶ青く透き通った生物。糸のような触手に毒針を持つ「カツオノエボシ」だ。
【映像】「近づかないで!」カツオノエボシを処理するライフセーバー
カツオノエボシの危険性について、新江ノ島水族館クラゲ担当・櫻井徹さんは「毒針ですので(刺されると)腫れたりですね。もちろん死亡例もあります」と話している。
最近、江の島の海岸で大量発生している猛毒を持つカツオノエボシ。ビーチの清掃活動を行っている出羽商会の諏訪部和雄さんに現在の状況を聞いた。
諏訪部さん「先週あたりまで(毎日)大体40匹程度くらいは絶えずいました」
砂浜に漂着した大量のカツオノエボシの処分に追われていたという諏訪部さん。実際、取材をしていたこの日も、波打ち際でカツオノエボシを発見した。子どもたちとの距離は1メートルほどで、手が届きそうな距離だ。
個体によっては毒針が50センチ近くあるカツオノエボシ。この日は、ライフセーバーが子どもたちに向けて「毒があるので気を付けて下さい。絶対触らないようにしてね」など、声をかけながら周りの砂で囲い込むようにして丁寧に処理。幸い、ケガ人はいなかった。
海水浴客のすぐ近くに迫る危険。この日確認しただけでも30匹近くのカツオノエボシが打ち上げられていた。これから家族連れで賑わう江の島の海水浴場。子供がその見た目に惹きつけられないよう注意が必要だと櫻井さんはいう。
新江ノ島水族館クラゲ担当・櫻井徹さん「“青い風船”みたいなのがあると、すごいきれいだなと思って触りたくなってしまうと思うのですが、その周辺に刺胞(毒針)なんかがちぎれてて、その周辺もちょっと気を付けて頂きたいです」
普段は沖合に生息しているというカツオノエボシ。一体、なぜ江の島の海岸に漂着しているのだろうか。櫻井さんは、強い南風の影響があると話す。
新江ノ島水族館クラゲ担当・櫻井 徹さん「普段は太平洋の外洋とか沖合の方で浮いてるような感じで、南風が強く吹くと外洋から流されてくるんです。早い時期ですと、GWぐらいから浜に打ちあがってたりするんですけど、今年は遅いし数少ないねなんて話してました」
出羽商会・諏訪部和雄さん「死んでいても毒が強いとのことです。なんにせよ『近づいても触らないことを大切に』っていうことだけ呼びかけていきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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