将棋の藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)に豊島将之九段(32)にが挑戦する、お〜いお茶杯王位戦七番勝負の第3局が7月20日、兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で対局を開始した。シリーズはともに1勝1敗。中盤戦の第3局で抜け出すのはどちらか、目の離せない一局となる。
【中継】お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負 第三局1日目 藤井聡太王位 対 豊島将之九段
藤井王位は8時47分頃に対局場に入室。続いて48分頃に豊島九段が対局場に姿を見せた。
藤井棋聖は2016年10月に四段昇段。第34期竜王(1組以上:1期)、順位戦A級(A級以上:1期)。タイトルは通算9期で、現在最多の五冠保持者。棋戦優勝は5回。デビューから5期連続で年度勝率8割を超え、将棋大賞でも2年連続で最優秀棋士賞に選ばれるなど令和将棋界のトップに君臨する天才棋士だ。17日には棋聖防衛&3連覇を達成と、19日に20歳の誕生日を迎えた藤井王位。新たなステージに突入し、20代ではどんな世界観を披露してくれるか、さらに大きな注目が集まる。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:9期)、順位戦A級(A級以上:6期)。タイトルは通算6期、棋戦優勝は5回。王位戦は2018年に初挑戦し、菅井竜也王位(肩書は当時)をフルセットの末に破り初戴冠。翌年は木村九段の挑戦を受け、3勝4敗で失冠した。2021年に再び挑戦権を獲得して藤井王位に挑戦するも、4勝1敗で退けられる結果に。2期連続で挑戦者となった今年は、4期ぶりの復位と藤井王位へのリベンジを期すべく強い思いを内に秘めている。
第1局は、角換わりの出だしから豊島九段が深い事前研究を実らせ、藤井王位を圧倒し快勝を飾った。7月13・14に行われた第2局では、藤井王位が過去に自身が指した将棋を練り直した秘策をぶつけ、早々に抜け出し完勝している。第3局ではどのような熱戦が繰り広げられるか。持ち時間は各8時間の2日制で、先手番は豊島九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)