竹部さゆり女流四段「500手での持将棋を狙っていた」入玉宣言法の熱戦に、解説棋士「ナイスファイト!」
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 将棋のお〜いお茶杯王位戦七番勝負第3局、藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)と豊島将之九段(32)の対局が7月20日に行われ、ABEMAの中継に竹部さゆり女流四段(44)が出演した。竹部女流四段は18日に行われた女流公式戦終局後に、自身のTwitterで「史上初の負け方をしました。。。」と報告。将棋史上初の入玉宣言法での敗戦を振り返り、当時の複雑な心情を語った。

【動画】「負けたくない気持ちを優先して…」複雑な心境を明かした竹部女流四段

 竹部女流四段は、7月18日にマイナビ女子オープン予選で野原未蘭女流初段(18)と対戦。互いに入玉となったところで物語が大きく動き、野原女流初段は自分の手番で勝ちを“宣言”した。入玉宣言法は、2013年10月から導入されたルール。対局手数が500手に満たない時点において、一方が入玉した局面で持将棋について両者の合意が至らない際に、①宣言側の敵3段目以内の駒は玉を除いて10枚以上存在する、②宣言側の玉に王手がかかっていない、③敵陣に入った駒の点数(飛、角は5点、その他は1点)が持ち駒と合わせて24点以上、の条件を満たし、点数が31点以上なら宣言側の勝ち、24~30点なら持将棋(引き分け)と決められている。

 プロ公式戦、女流公式戦においても前例はなく、野原女流初段はこの宣言法における史上初の勝者となった。このルールにおいては、「両対局者の合意に至らない場合で、手数が500手に達した場合は持将棋とする。ただし、500手指了時点で王手がかかっている場合は、連続王手が途切れた段階で持将棋とする」という項目もあり、敗れた竹部女流四段は「あなたならどうしますか、という問題。500手まで指せば(持将棋に持って)行けるかもしれないと思って粘っていたんです」と対局時の心境を明かした。

 しかし、その時点では200手を超えたあたり。「負けたくない気持ちを優先して(500手を目指して)持将棋まで粘る、それもまた生き方かなと思いまして」と振り返った。中継に出演していた井出隼平五段(31)も「それで(500手)にたどり着いた先は“勝ち”ではないんですよね。もう一局指すと…」と感嘆。さらに「それが竹部流だった、と。ナイスファイトでした」と言葉を添えた。

 竹部女流四段は、18日の敗戦後に自身のTwitterで「史上初の負け方をしました。。。」と報告。その際には「早く投げろよ、という声もありました」という。それでも、この日の中継を見ていたファンからは「竹部先生かっこいいです」「これぞ勝負師」「面白い!」「そういうお考えもアリです」「貴重なお話ありがとうございます!」と多くのコメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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