今月24日、男性が行ったSNSへの投稿。勤務していた中華料理チェーン、大阪王将のフランチャイズ店の厨房に、ナメクジなどが大量に発生している――。
【映像】店長のLINEに送られた「ナメクジ」画像(0:21ごろ〜)
そんな衝撃的な投稿に「暴露の内容が想像を超えてて鳥肌立ってる…」「何度も利用した事ある店舗なんでめちゃくちゃ憤ってます」などの声が殺到。SNS上で大きな騒動となる中、投稿した男性・Aさんを取材すると、こう答えた。
「ナメクジが5・6匹(冷蔵庫の隙間に)挟まっていて、大量に」(以下、Aさん)
4年前から仙台市内にある店舗で正社員として勤務していたAさん。日曜日に店を辞め、その日にSNSで、店の厨房の不衛生ぶりなどを明らかにした。
以前は、ナメクジが出るたびに掃除をしていたが、去年9月に店長が異動。そこから悪夢が始まった。
「調理器具とか鍋とか壁とか、あとは食器を磨いたりなどが必要だと思うんですけど、そういうのが半年以上ずっと何にもなされていない状況。設備も壊れてお店の店舗の管理がほとんどない」
新しい店長は、衛生面について、見て見ぬふりの状態だったという。厨房は飲食を提供する場所とは思えない有り様だった。
「僕が1回冷蔵庫あけて、あけたときの衝撃で、ナメクジが手に飛んできて。気持ち悪すぎて。調理器具にも(ナメクジが)いっぱいついていたり、冷蔵庫の隙間にもいっぱい溜まっていたり。そういう状況になっていました」
ナメクジが大量発生した際には、店長に報告をしたAさん。店長は「ザルにもいるから気をつけて」と言うだけで、具体的な対策は何もとらなかったという。
ほかにも店舗の外に猫が住み着き、店長容認で野良猫を飼っている形になっていたと明かす。
「朝の立ち上げのアルバイトで入っているおばちゃんがいますが、その方が『かわいそうだから』と言って、雨の日に段ボールをおいてあげて、そこに野良猫がそのまま入って、住み着いてしまった。マネージャーや店長も容認して、お店で飼ってるみたいな感じでした」
厚生労働省のガイドラインでは、飲食施設内での動物の飼育は禁じられている。
フランチャイズ店舗のこうした状態に、本社はどのように対応していたのだろうか。
「衛生検査の専門の方が大阪王将から来るんですけど、そのときのチェック自体はめちゃめちゃ細かくチェックされるんですよ。そういうので結果(評価は)最悪だったんですけど、言われて終わりで。そのまま放置って感じでした」
店長や本社の対応に業を煮やし、SNSで告発を行ったAさん。
「今回みたいに従業員が辞めれば全部なかったことになるみたいなのが、本当に許せなくて。こういう時代、隠せる時代じゃないんだぞっていうのをみんなに分かってもらえたらなって思いましたね」
すると事態は動き、仙台市の郡(こおり)和子市長は「書き込みされていた状況について確認されなかったものの、調理場の中の清掃が十分に行き届いていなかったこともあったことから、今後の営業にあたって順守すべき事項を指導した」と仙台市公式YouTubeで発表。告発翌日に、保健所が立ち入り調査を実施したという。ナメクジなどは見つからなかったが、調理場の清掃や消毒が行き届いていなかったため指導をしたと報告した。
こうした事態を受け、大阪王将は28日、コメントを発表。
大阪王将「調査では、ナメクジ、そ族(ねずみ)昆虫などは見受けられませんでしたが、湿気の多い季節に外部からの侵入があったことが店舗からも報告がございました」
また、猫については、2019年10月から先月まで店舗の外で飼育していたことを認め、謝罪した。
大阪王将「全店で全従業員向けの勉強会を開催し、食材・店舗備品の取り扱い、並びに衛生管理ルールを再徹底し、改善を継続してまいります」
(「ABEMAヒルズ」より)
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