将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)への挑戦者を決める竜王戦挑戦者決定トーナメントが8月1日に行われ、永瀬拓矢王座(29)と山崎隆之八段(41)が午前10時から対局を開始した。本局の勝者は挑戦者決定三番勝負への進出が決まる。
【中継】永瀬王座VS山崎八段 挑戦者決定三番勝負をかけた一戦
永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:5期)、順位戦A級(A級:2期)。タイトルは叡王1期、王座3期の計4期で、棋戦優勝は2回。将棋に対するストイックな姿勢から「軍曹」と呼ばれ、研究量ではプロの中でも1、2を争うと言われている。今期の竜王戦は1組優勝を果たし、決勝トーナメントはベスト4の本局が初戦。棋聖戦五番勝負に続き再び藤井竜王に挑むべく、絶対に負けられない一戦だ。
山崎八段は1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:10期)、順位戦B級1組(A級:1期)。タイトル経験はないが棋戦優勝は8回を数え、タイトル戦昇格前の第1期叡王戦で優勝経験を持つ。独特な指し回しの居飛車党で、少々の不利からの逆転勝ちも多いことから「ちょいワル逆転術」という呼び名もついた。今期の竜王戦は1組4位で本戦に出場。前局では1組5位の稲葉陽八段(33)と戦い準決勝に勝ち上がった。自身初の竜王挑戦に向けて、山崎八段にとっても大きな一局を迎えている。
両者のこれまでの対戦成績は永瀬王座7勝、山崎八段2勝。本局の勝者は、広瀬章人八段(35)対佐藤天彦九段(34)戦の勝者と争われる挑戦者決定三番勝負に進出する。持ち時間は各5時間、振り駒の結果、先手番は永瀬王座に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)