将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)への挑戦者を決める竜王戦挑戦者決定トーナメントが8月1日に行われ、永瀬拓矢王座(29)と山崎隆之八段(41)が対局を行っている。永瀬王座の先手番で、戦型は「向かい飛車」となった。
【動画】“山崎ワールド”が展開された永瀬王座VS山崎八段の一局
10月7日の竜王戦七番勝負開幕に向けて、挑戦者決定トーナメントはいよいよ佳境を迎えている。準決勝の本局は、振り駒の結果、永瀬王座の先手番に決まった。定跡に捕らわれない自由な序盤戦を展開する山崎八段は戦型選択までにたっぷりと時間をかけて、「向かい飛車」を志向した。
ABEMAの中継に出演した横山泰明七段(41)は、「これは驚きました。5三銀型の振り飛車を竜王戦のベスト4で指してしまうという…。永瀬王座も間違いなく意表を突かれたと思います」と解説。さらに、山崎将棋について「独創的で天才。序盤も毎回違った将棋を指されるが、定跡から外れるというのはリスクが高い。みんなが考えてきて整備してきた道を通らず、自分で考えるということはミスも多いということ。その失敗を恐れない勇気がすごい」と魅力を語った。
両者の対戦成績は永瀬王座の7勝2敗。直近の対戦は今年3月の順位戦A級9回戦で、角換わりの一局を永瀬王座が制している。挑戦者決定三番勝負進出をかけた本局では、互いにどんな作戦を用意しているか、大きな注目が集まっている。持ち時間は各5時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
永瀬拓矢王座 肉豆腐(キムチ・きのこ)弁当、チーズトッピング
山崎隆之八段 豚しゃぶ(梅しそ)弁当
【昼食休憩時の残り持ち時間】
永瀬拓矢王座 4時間17分(消費43分)
山崎隆之八段 3時間56分(消費1時間4分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)