山口県阿武町の誤送金をめぐる詐欺事件で、1日に保釈された田口翔被告。返済の一時立て替えに名乗り出た、人気YouTuberのヒカルが「4630万円誤送金問題の田口翔を保釈直後に独占インタビューしました」と題し、田口被告へのインタビュー動画を自身のYouTubeチャンネルに公開した。
この騒動は今年4月、山口県阿武町が4630万円を誤って振り込んだことから始まった。田口被告は、4630万円が誤送金されたものと知りながら、一部を決済代行業者の口座に振り替えたとして3回、逮捕・起訴された。また、残りの約340万円についても、デビット決済の口座に振り替えた疑いで書類送検されている。
阿武町はこれまでに決済代行業者から約4290万円を回収。残る約340万円の返済に資金提供をしたのがヒカルだった。1日、保釈保証金250万円を納付して保釈された田口被告を、ヒカルはその保釈現場に迎えに来ていた。
それにしても、一体なぜヒカルが田口被告を支援することになったのか。ヒカルは次のように説明する。
「経緯はですね、田口君が4000万返したいということで阿武町に。その時に、弁護士伝いで僕の方に連絡が来て『4000万円貸してくれないか?』という。最初そこからスタートしたんですよ。田口君自体にも非はめちゃくちゃあると思うんですけども、誤送金がなければ人生狂ってなかったのかなとも思うので」
田口被告側からの連絡で資金提供を決意したというヒカル。YouTubeでは、約30分間にも及ぶ田口被告のインタビューの様子も公開された。
阿武町から4630万円が誤って振り込まれた時の心境について田口被告は次のように話す。
ヒカル:実際さ、これ誤送金があった時どう思ったん?この心境。口座を見た瞬間に4630万円が振り込まれているという。
田口:騙されてるんかな?と思いました。
ヒカル:なるほどね、詐欺にあってるんじゃないかと。(事件が発覚して)自分でもこう、怖かったとかあった?人生どうなっちゃうんだろうみたいな。
田口:阿武町、今回の事件のことになるんですけど、僕は正直全部使っています。なので、「どうしよう」「ああしよう」よりも、もう頭が回らなくなっちゃったこともありました。
ヒカル:全部使ったんや。ほんまに?オンラインカジノで使ったっていうのはガチなん?
田口:本当ですよ。全部使いました。その時の心境も、もう言いづらいんですが、ちょっとブワァっとパニック状態だったんで。
大金を前にパニック状態になり、全額をオンラインカジノにつぎ込んでしまったと話す田口被告。今の心境については次のように明かす。
ヒカル:じゃあもう単刀直入に、自分のやったことに対してどう思っているのか?
田口:僕がしたことに対してはめっちゃ反省してます。次こんなことがあっても2度としないですね。
ヒカル:やっぱじゃあ更生したいっていう気持ちは強い?
田口:もちろんですね。
反省の言葉を口にした田口被告。今後、田口被告は、ヒカルが関係するブロッコリーと鶏むね肉の加工販売会社で働くという。(『ABEMAヒルズ』より)
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