右のパンチにあわせ相手の顔面へカウンターの右ハイ。衝撃のダウンに魔裟斗も思わず「うぉ、効いてる!」と声を上げた。
8月11日、福岡国際センターで開催された「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K-1フェザー級世界最強決定トーナメント~」で玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)がジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン(タイ)に2ラウンドKO勝ち。ネクストK-1スターを巡る大会で見せた玖村の進化ぶりにゲスト席の魔裟斗も「強くなった、ルックスもいい」と終始ベタ褒めだった。
Krush王者の玖村が、過去に敗れた軍司泰斗、椿原龍矢らK-1トップ戦線へのリベンジ回収に臨むトーナメント1回戦は、かつてK-1フェザー級トーナメントでファイナリストとなった若干20歳で110戦の戦歴を持つムエタイ・ファイターのジャオスアヤイ。
初戦から難敵を迎えることとなった玖村だが、終始落ち着いた試合運びをみせた。序盤から玖村が強いプレッシャーをかける。ABEMA解説の魔裟斗が「ジャブのスピードがある、ローキックもいい。玖村のパンチがカタい。ジャブでジャオスアヤイ、右目もう腫れてますよ」とファーストコンタクトからの好調ぶりに手応えを感じるコメント。
ジャオスアヤイも一発に重みがある打撃で応戦するが、魔裟斗はここでも「玖村のカウンターがいい」との評価。その言葉どおり打ち合いでも手数で勝り、勢いに乗る玖村は1ラウンド後半、パンチでの打撃戦の間隙を縫うようにジャオスアヤイの右ストレートにカウンターでの右ハイを一閃。
横っ面をかすめるようなハイにヨロヨロと前からマットに手をつくように撃沈するジャオスアヤイに魔裟斗も「うぉ、効いてる! 玖村強くなったなぁ」と声を張り上げ「あのパンチの対してのハイキックは難しい、これはダメージが残るだろうなぁ」とポツリ。
2ラウンド、魔裟斗の指摘どおり、ややジャオスアヤイは失速ぎみ。ゴング開始の打ち合いで動きがピタリと止まると玖村の猛攻に防戦一方だ。ジャオスアヤイもミドルで反撃するが、左ストレートで迎撃され2度目のダウン。最後はズルズルと下がりながら連打を貰い、コーナーに串刺し状態でスタンディングダウンを宣告されて試合終了となった。
圧倒的な強さで1回戦を突破した玖村に魔裟斗は「本当に強かったですね。強さもあってルックスもいい」進化した玖村に大絶賛だった。