将棋の里見香奈女流五冠(30)が挑む棋士編入試験が8月18日に行われ、第1局の試験官・徳田拳士四段(24)と対局を行っている。ABEMAの中継には、里見女流五冠の実妹で女流棋士の川又咲紀女流初段(26)が出演。「今回はとても緊張。私も強いがあります」と熱い思いを語った。
【動画】姉・里見香奈女流五冠の挑戦に思いを寄せる妹の川又咲紀女流初段
 川又女流初段が深い姉妹愛をのぞかせた。姉・里見女流五冠が挑む棋士編入試験。これまでに女性が棋士になった前例はないだけに、川又女流初段は家族として、同じ女流棋士として、その一挙手一投足に熱視線を注いでいた。注目したのは、対局開始前の朝の表情。移動中の新幹線の中から中継を見ていたといい、「妹目線として朝から本当に緊張してしまいました。姉のタイトル戦を見ても普段は『頑張ってね』くらいしか思わないのですが、何年振りかにものすごく緊張して、今もどうなるのかなとドキドキしています」と声を震わせた。
 
 同じく中継に出演した清水市代女流七段も、「この一局にかける咲紀ちゃんの思いも乗せて(戦って)いるんですね」と寄り添った。川又女流初段にとっては、里見女流五冠が初めてのタイトル戦となった2008年の第16期倉敷藤花戦三番勝負で清水倉敷藤花に挑戦した時以来の緊張感だといい、「私も強い気持ちがあります」と姉の大挑戦を画面越しに熱いエールを送っていた。