8月11日に行われた千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で披露された、ソフトバンク・周東佑京とロッテ・松川虎生の“俊足vs強肩”対決について、野球通として知られるお笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右がコメントした。
1回表・ソフトバンクの攻撃、1番・周東はセンター前ヒットで出塁すると、続く2番・今宮健太へのカウント1-1からの3球目にスタート。強肩が知られる松川のストライクスローイングも、持ち前の俊足とスライディングの早さで切り抜け、二塁を陥れた。周東の盗塁にまず藤田は、「完璧でしたよ。スライディングが速いんで、紙一重でセーフです」とその脚を称賛。
その後2-2の同点で迎えた3回表・ソフトバンクの攻撃、周東はセカンドへの内野安打で出塁すると、2番・今宮の打席で、カウント1-0からまたもやスタート。松川は外角高めにウエスト気味のボール球を投げさせると、無駄のない動きで二塁へと送球。今度は周東を刺し、初回のリベンジを果たした。これに藤田は「周東のスタートは1回の盗塁よりも良い。(松川は)完璧です。あと一拍(送球が)遅れててもアウトですね」と、松川の捕球・送球を絶賛した。
今季、1955年の谷本稔(大映スターズ)、2006年の炭谷銀仁朗(西武ライオンズ)に続き、プロ野球史上3人目となる開幕スタメンの高卒新人捕手として話題となった松川は、佐々木朗希の女房役として完全試合をアシスト。自身も完全試合捕手としての史上最年少記録を打ち立てるなど、ここまでルーキーながらも見事な活躍を見せているが、そんな松川が持つ最大の武器は二塁送球1.8秒台後半だというその強肩。一方、周東も2020年に50盗塁で盗塁王を獲得し、今季はレギュラーには定着はしていないものの56試合で17盗塁を決めているスピードスターだ。今後もこの“矛vs盾”対決ともいうべき2人の勝負は大きな注目を集めそうだ。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)



