将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)への挑戦者決定三番勝負第2局が8月23日に行われ、山崎隆之八段(41)と広瀬章人八段(35)が午前10時から対局を開始した。三番勝負は広瀬八段が先勝。押し切って挑戦を決めるか、山崎八段が巻き返すか、注目の一局となっている。竜王戦七番勝負第1局は10月7日に開幕する。
山崎八段は1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:10期)、順位戦B級1組(A級:1期)。タイトル経験はないが棋戦優勝は8回を数え、タイトル戦昇格前の第1期叡王戦で優勝経験を持つ。独特な指し回しの居飛車党で、少々の不利からの逆転勝ちも多いことから「ちょいワル逆転術」という呼び名もある。三番勝負出場は10年ぶり2度目。自身初の竜王挑戦に向けて、負けられない一局となっている。
広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:3期)、順位戦A級(A級:9期)。タイトルは竜王1期、王位1期。棋戦優勝は新人王戦で1回。元々は振り飛車を多用していたが、その後転向し居飛車党のトッププレーヤーとして各棋戦でも上位の常連に名を連ねる。今期の竜王戦は2組優勝から決勝トーナメントに進出。前局は逆転に次ぐ逆転劇を制し、挑戦権獲得へ王手をかけた。
両者のこれまでの対戦成績は9局で、山崎八段の3勝、広瀬八段の6勝。持ち時間は各5時間、先手番は広瀬八段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)