8月25日、『HiGH&LOW THE WORST X』完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOWが横浜アリーナにて行われ、映画に出演する川村壱馬、吉野北人(以上THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)らが登場したほか、サプライズで中本悠太(NCT 127・YUTA)が参戦。4人で劇中歌『Wings』を初披露し、割れんばかりの拍手喝采を受け会場を揺らしていた。
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本編上映の終了後からスタートしたPREMIUM LIVE SHOWでは、1曲目が始まる前に、川村、吉野、龍、鈴木昂秀、陣、長谷川慎、藤原樹がひとりずつにスポットが当たる形で役衣装で登場。川村が演じた花岡楓士雄のセリフ「いくぞ、テメーラ!」という叫びの後、本作のメインテーマ『THE POWER』をパフォーマンスした。2曲目にはTHE RAMPAGEのライブ定番曲『FIRED UP』を力強く奏でた。
『HiGH&LOW THE WORST X』PREMIUM LIVE SHOWの名にふさわしく、映画の寸劇がしっかりあるのも本イベントの特徴であり魅力。2曲が終わると、三山、永沼伊久也、比嘉涼樹、藤原、岡宏明、陣、長谷川、今村謙斗という本作のヒール役が続々とやってきては、観客にすごんでみせた。劇中の世界に引っ張られるように、THE RAMPAGEのHIP HOPグループ・MA55IVEがやってきて三校連合のテーマ『RIDE OR DIE』、さらに『No.1』をパフォーマンスし、観客を熱狂の渦に引き込んだ。寸劇へと続いた後は、THE RAMPAGEによる『Slam That Down』、『SWAG &PRIDE』が披露された。
本作から登場する“カラスの高校”こと鈴蘭高校の出演者、三上ヘンリー大智、板垣瑞生、高橋祐理が迫力の登場を決めた。ついでBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEがやってきて、鈴蘭のテーマ『We never die』をパフォーマンスしながら三上・板垣・高橋とともに花道を練り歩いた。
中盤戦では、前作『THE WORST』で人気に火がついた“殺し屋”鳳仙学園の四天王を演じた塩野瑛久、小柳心、荒井敦史が客席の間から登場。塩野演じる小田島有剣の名物台詞「まいど、殺し屋鳳仙だすぅ」を皮切りに、それぞれが口々に「もっと盛り上がれるよなあ?」「気合い入れてけ!!」と観客を煽った。それを合図に、BALLISTIK BOYZがシリーズの人気曲である『Top Down』をカバーで歌い出す。EXILE THE SECONDの音色とはまた違う、フレッシュな1曲としてパフォーマンスしてみせた。BALLISTIK BOYZは、続いて『テンハネ -1000%-』も披露した。
7月にメジャーデビューを飾ったばかりのPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBEが劇中歌『WARRIORS』、シングル『Choose One』を堂々と歌い上げた。続くDEEP SQUADも劇中歌『Pouring rain』を歌い、持ち味である美しいハモリをしっとりと響かせた。その後はRIKUが歌詞を書き下ろした、初のソロ楽曲である須嵜(中本演じる)のテーマ『Stand by you』を熱唱する。
ライブも終盤戦に突入すると、中本のコメント映像が流れた。「映画に参加できて本当に楽しかったです。(4人の)コラボ楽曲も、とても最高の1曲となっています。”ここからだな、俺たち”」と最後は劇中のセリフで締めた。その直後、エンドバラード『Wings』のイントロが流れると、サプライズで中本を入れた川村・吉野・三山が並んで登場。4人で目を合わせ、笑顔で歌い出した。違う声色を持つ4人の歌声が合わさると、曲は輝きをさらに増した。
拍手と歓声に包まれた4人は、歌い終わると「ありがとうございます」と観客に向かって伝えた。中本は「はじめまして。須嵜亮役の中本です。今回初めて出演させてもらったんですけど、素敵な仲間と皆さんと時間を共有できて、光栄に思っています」と挨拶した。その後、すぐに「ありがとう」と改めて言い、4人でぎゅっと抱き合った。
吉野が「やっと4人で歌えましたね!」と感無量の表情で言うと、三山は「最後にやめてよー、そういうの!」と叫び、瞳がうるうるし出す。三山は「結構(涙を)たえてた、まじで!だっているんだよお、中本!」と最後のほうは茶化しながら言うと、中本から「何でや、何で呼び捨て(笑)」と突っ込まれる。全3公演のライブだったが、最後の公演だけ登場となった中本は、「みんなが昨日からつないできたバトンをしっかり決めないと、と緊張しました。けど、いい緊張で。こういう時間を共有できて、本当にすごくうれしく思ってます」と改めて感想を伝えた。川村も「ドキドキしたな」と、終始ぎゅっと目じりを下げ幸せそうに微笑んでいた。
ラストスパートでは、THE RAMPAGEが『The Typhoon Eye』、スペシャルコラボレーションで三山も加わり、タオルを回しながら『TOP OF THE TOP』をパフォーマンス。続いての楽曲『JUMP』では中本や映画キャスト勢もノリノリで登場し、コーラスで参加したりジャンプするなどして、ライブを存分に楽しんでいた。
ラストのMCで、川村は「本当にありがとうございます。この2日間、豪華なキャスト、アーティストの皆さんと、何より皆さんと一緒にこの空間を作れて本当に幸せです。最高の仲間と、この映画は作らせてもらいました。素敵な仲間と出会えることがなかなかないですし、応援し続けてくださった皆さんの存在があってこそです」と心を込めた。中本も「お話をいただいたとき、やらしてくださいと(言ったが)正直右も左もわからない中、すごく不安だったんです。けど、こんな素敵な仲間と素敵な作品を作れて、すごくうれしく思っています。16歳で韓国にわたって10年間韓国にいたけど、久しぶりに仲間と一緒にできて、僕にとっては青春そのものの作品でした」と言い終わると、隣にいた三山と本日何回目かのハグを交わした。最後は、全員で『Fallen Butterfly』をわちゃわちゃと踊り、本日2度目の『THE POWER』へと続き、PREMIUM LIVE SHOWは華やかに幕を下ろした。
取材、文:赤山恭子