将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)の戦いぶりを示す言葉に「藤井曲線」というものがある。ファンの発言をきっかけに定着したもので、将棋ソフト(AI)で形勢を示す折れ線グラフが緩やかに藤井竜王の勝利を示す方に傾いていく様を表現している。この言葉が出始めたころ、敗れた対戦者が「気づかないうちに悪くなっていた」というコメントを多く残し、知らず知らずに不利、劣勢、敗勢へと追い込まれていたことがよくわかった。ただ、最近ではこの「藤井曲線」に乗せられたまま負けないようにと、あの手この手を使って“強制離脱”を試みている。