将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム斎藤の対戦が8月27日に生放送された。チーム糸谷の4勝、チーム斎藤の2勝で迎えた第7局は、西田拓也五段（31）と佐々木勇気七段（28）の再戦に。前局の「お返し」とばかりに佐々木七段が快勝し、チーム斎藤が猛追してスコアを3-4とした。
意地と意地のぶつかり合い。第3局に続き2度目の対戦となった両者は、前局と全く同じ進行をたどった。第3局は西田五段が快勝を飾ったが、佐々木七段は何としてでもリベンジを果たしたいところ。猛攻から一気にペースを握ると、そのまま西田五段に影を踏ませることなく勝利。予選から続いていた連敗を振り切るような快勝を飾った。
佐々木七段の完勝で、チームスコアは3-4に。「第3局と同じ将棋になったが、前の時もこれくらい研究しておけばよかった。その時は研究が足りなかった。（カド番に変わりはないが）追う側も嫌いではない。これから頑張っていきたい」と表情を引き締めていた。
解説を務めた遠山雄亮六段（42）も「佐々木さんの持ち味が出た一局」とコメント。敗れた西田五段は「激しく攻め合ったが、佐々木七段の良いところが出る結果になって、完敗だった」と話した。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
