将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント4回戦が9月14日に行われ、羽生善治九段(51)と広瀬章人八段(35)が対局を行っている。ABEMAの中継には、広瀬八段の趣味仲間でもある横山泰明七段(41)が出演。解説の合間には、広瀬八段が藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と詰将棋回答選手権を競った際のエピソードを明かした。
【動画】「ウソだろ?」広瀬八段が“子ども”に敗れたエピソード
横山七段と広瀬八段は、年齢は6歳差ながら麻雀やサッカーなど趣味の時間を共有することも多く「年齢が離れている割には交流がある」仲だという。広瀬八段は、2010年度の王位戦七番勝負で3連覇中だった深浦康市王位(肩書は当時)を4勝2敗で破り、初タイトルを獲得。「あの広瀬くんが獲っちゃったよ!と。挑戦しただけでもすごいけど、さすがに深浦先生からは獲れないだろうなと見ていたんです」と当時の衝撃の大きさを振り返った。
さらに「将棋はもちろんですが、詰将棋を解くのも早いんです」と、広瀬八段が詰将棋回答選手権に出場した際のエピソードを披露。毎年上位に名を連ねる強豪とあり、横山七段は顔を合わせた際に「大会どうだったの?」と声をかけたという。「広瀬さん、『子どもに負けました、ハハハ』って笑ってたんです」。
その“子ども”とは言わずもがな、少年時代の藤井竜王だ。2011年大会に8歳で出場、以降めきめきと実力をつけ2015年には12歳の小学6年生がプロを破り初優勝を飾ったことは大きな話題となった。その後、藤井竜王は大会を5連覇。2020年以降は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、チャンピオン戦の開催は中止が続いているが、再び開催を待ち望む声は多い。
横山七段は、「広瀬さんが負けるなんてウソだろ?と思ったんですけど、今度の竜王戦では当時笑い話にしていた“少年”に、広瀬さんが挑戦するという形になったんですよね。月日が経つのは早いですね(笑い)」と感慨深げに語った。ファンにとってもそれは同じ。「聡太伝説キタ」「今度は笑っていられないですね」「恐ろしい子…」「のちの竜王である」「ドラマやん」「マンガなら立場逆だよね」「時間軸おかしいw」とコメントが多数寄せられていた。
藤井竜王と広瀬八段が戦う第35期竜王戦七番勝負は、10月7・8日、東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で幕を開ける。
(ABEMA/将棋チャンネルより)