「より女性が生きやすく暮らしやすく、働きやすい社会にむけて」をビジョンに掲げ、女性の人生に寄り添ったサービス提供をする起業家に話を聞いた。
【映像】不妊治療6年目の起業家が込めた“オンラインピル診療サービス”への思い
「私自身が不妊治療を始めて6年目になります。20代の頃から年間300〜500万円ほど不妊治療に費やしてきたんですけど、いまだに子どもを授かれておりません。この状況から、1人でも多くの女性に早くからご自身の体の状況を知っていただいて、望むタイミングで妊娠・出産・キャリアを実現していただきたいなという思いでメデリを始めました」
自身の不妊治療がきっかけで、女性にもっと自分の体のことを知ってほしいという思いで事業を立ち上げたという、オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」の代表取締役・坂梨亜里咲さん。
「現在2つのサービスを提供しております。まず生理に悩む女性に向けて“メデリピル”というオンラインピル処方サービスを提供しています。そしてもう1つが、子どもを望む女性に向けて“メデリベイビー”というブランドを立ち上げ、葉酸サプリメントと膣内のフローラチェックキットを提供しています」
メデリでは、予約・診療・処方まですべてスマートフォンで完結するサービスを実施。始めやすく続けやすいをテーマに、生理痛やPMS(=月経前症候群)といった悩みの改善に向けたサービスを提供している。
「欧米では2〜30代女性の服用に値すべき人に対して、4割以上服用されている国もある。日本はまだ数%程度と言われていて、非常に低い状況なので、私としてはこちらを届くべき人に低用量ピルという選択肢を届けることで、結果的に女性活躍、ダイバーシティ推進に繋がるといいなと感じています」
自らの思いやサービスを周知するための資金集めに苦労するなか出会ったのが、前澤友作氏だった。坂梨さんは、前澤氏が立ち上げた、「社会課題の解決」や「趣味の追求」をテーマに掲げる起業家に出資する総額100億円規模のファンドに応募。見事採択され、よりサービスに集中できるようになったという。
「(前澤さんからの資金提供は)非公開にさせていただいているんですけど、数億円いただいております。月1〜2回、前澤さんからアドバイスをいただく機会をいただいておりまして、非常に多くの学びをいただいているんですが、まず前澤さん自身も消費者向けのサービスをずっと提供されてきたというところでは、ユーザー体験というところをかなりこだわっておられまして、細かいところまでユーザーがスムーズに、うちの場合だとオンライン診療まで歩んでくださるというところのスキームを設計を共にしてくださるので、あとは人脈ですとかTwitterで1100万人のフォロワー数がおりますので、そのチャネルを活用してユーザーアンケートをさせていただいたり、非常に有用に使わせていただいております」
心強い経営の“先生”と出会った坂梨さんは、生理や妊娠・出産以外にも更年期障害のケアなど、女性の人生に寄り添ったサービスを提供していきたいとしている。
「不妊治療を通して、自分の子どもがもしかするとこれから生まれないかもしれないという発想に至って、そうなるとどうしたら自分が幸せになれるかというと、1人でも多くの笑顔に、お子さんの笑顔ですとか、家族の笑顔につなげることだというのが自問自答で気づきまして、そこからは女性の健康というところで何かサービスを提供することで気づきを与えられるんじゃないかと思ってやっています」
(『ABEMAヒルズ』より)
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