<大相撲九月場所>◇四日目◇14日◇東京・両国国技館
前頭三枚目・宇良(木瀬)が前頭五枚目・宝富士(伊勢ヶ濱)を伝え反りで下して3勝目を挙げ、館内を沸かせた。幕内で20年ぶりとなる華麗な決まり手に、宝富士も敗れた直後、驚きの表情を浮かべ、ファンからも「かっこよすぎる」「すごい技見れた」といった声が続出した。
立ち合い下から入っていこうとした宇良。まわしを取らせない宝富士に突き放されるも、素早く右に回って頭をつけると、土俵中央で両者押し合う体勢に。その直後、とっさに引いた宇良が潜り込んで相手の腕を取り、背中で押すように伝え反りを決めて3勝目となる勝ち星を決めた。館内からはどよめきと大きな歓声が沸き起こった。
一方、敗れた宝富士はうつ伏せに倒れると、驚いた表情で行司に目を向け、その様子も宇良の妙技の切れ味を物語っていた。宝富士は4敗目を喫した。
幕内では20年ぶりの珍しい決まり手・伝え反りを見事に決めた宇良。取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元前頭・蒼国来の荒汐親方は「最初の立ち合いで当たって前に出ていきましたね。そこから宇良はまだなにかやるかって」「すごいですね。体も柔らかいですし」と称賛。続けて「150キロ以上に体重が増えても、そういう柔らかさがまだできるというのは、宇良らしい相撲」と語っていた。
宇良の妙技に、視聴者からも「なんだこれは!?」「かっこよすぎる」「すご」「うまい!」と驚きと称賛の声が相次いだほか、伝え反りについて「20年ぶりwww」「伝え反り?初めて聞いたぞ」「そんな決まり手知らなかったわ」「すごい技見れた」といったコメントも続々と寄せられた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)