将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の2回戦第3局が9月17日、香川県高松市のサンメッセ香川大展示場で行われ、稲葉陽八段(34)が豊島将之JT杯覇者(32)に勝利した。稲葉八段は準決勝で藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と羽生善治九段(51)の勝者と対戦する。豊島JT杯覇者は3連覇のかかる大会だったが、自身初戦で姿を消した。
【中継】「将棋日本シリーズ」二回戦第三局 豊島将之JT杯覇者 対 稲葉陽八段
先手の豊島JT杯覇者、後手の稲葉八段、ともに雁木を採用しての相居飛車の一局は、豊島JT杯覇者が4筋、7筋と歩を突き捨ててから戦闘開始。さらに角交換も入り、徐々に動きが激しくなった。先手の豊島JT杯覇者が金銀で玉を囲うのに対し、稲葉八段は端から徐々に自玉を上部に脱出。稲葉八段がじわじわと1枚ずつ豊島陣の金駒を外していくと、形勢は徐々に稲葉八段に傾き、最終盤には豊島JT杯覇者の攻めの柱を奪う王手飛車も。手に入れた飛車をすぐに攻めの切り札とした稲葉八段が中盤以降のリードを守り切った。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)