世界各地を探索できるGoogleストリートビューにパリ在住のひろゆき氏が写り込み、話題を集めている。
【映像】Googleストリートビューに写り込んだひろゆき氏(画像あり)※冒頭〜
Twitterには「見つけた人スゴすぎる」「本当にパリにいたんだ」といった声が寄せられたが、ひろゆき氏の手に握られていたのは、スマートフォン。同時に “歩きスマホ”が物議になり、「迷惑だし危険だ」「罰則をつけていいと思う」などの反響が寄せられた。
たしかに日本でも歩きスマホによる揉め事は多く、駅のホームから転落する事故や、すれ違いざまに人とぶつかりトラブルに発展することもある。
しかし、指摘を受けたひろゆき氏は「ゲームしないで歩くだけとか、人生の時間の無駄遣いだと思う」と“歩きスマホ”を肯定。
ニュース番組「ABEMA Prime」では、渦中のひろゆき氏と歩きスマホの是非について考えた。
番組に出演したひろゆき氏は「自分の歩いている速度が分からない人など、無能な人は歩きスマホをやめた方がいいと思う。ちゃんとコントロールできるのであれば、いいのではないか」と改めて持論を展開。
歩きスマホにはどのような危険があるのだろうか。全国の学校で歩きスマホの危険性を伝える授業を開催し、護身術も教えている元自衛隊員・剣護身術代表のヒーロ黒木氏は「ターゲットになりやすい人がいる」と話す。
「一般論として考えると、歩きスマホの人は、防犯に対する意識が薄い人が多い。女性は、いざというとき、パニックになる可能性が高く、これを犯罪者はよく理解している。意識はスマホに集中されているから、反応がかなり遅れる。ひろゆきさんはすごく抵抗をしそうだから、犯罪者のターゲットにいはならないと思うが、たとえば女性であれば、まさにターゲットになりやすい。これは実際、私が指導を行う中で聞いてきたことだ」
ひろゆき氏が「スマホを使っていようと使っていまいと、後ろからいきなり殴られたり、カバンを取られたりしたら、誰でもパニックになる。パニックと歩きスマホは関係ない」と指摘すると、ヒーロ黒木氏は「ひろゆきさんは影響力が大きすぎる」とコメント。
「多くの人がひろゆきさんに対して注目している。影響力が大きく、ひろゆきさんが一言何か言ったらみんなが信じてしまう。ひろゆきさんが右だと言えばみんな右を見るし、左と言えば左を見る。『歩きスマホはそんなに危険じゃない』と言えば、一部の人は『そうなのか』と信じてしまうだろう。そういったご自身の影響力をどうか少し鑑みていただきたい」
法律の観点からはどのように考えるべきだろうか。弁護士法人「ATB」代表の藤吉修崇弁護士は「基本的に歩きスマホを罰する法律はない」とした上で「禁止している条例はある」と話す。
「東京都では足立区や墨田区において、条例で歩きスマホが禁止されている。だがそれに対する罰則はない。ただ、歩きスマホによって人にぶつかってケガをさせると、責任として重くなるし、不注意を認定されやすくなる。特に歩きスマホの中でも、ゲームは最も危険だ。自己判断でパッと止めることが難しいからだ。ひろゆきさんのように同時処理能力に長けている人なら、注意を払いながらも高得点を出すとか、そういったことが可能なのかもしれない。しかし、基本的にやっぱりゲームは、脳みその多くの割合を使うと思うので、同時に人にケガをさせないように歩くのはなかなか難しいのではないか」
藤吉氏の説明に、ひろゆき氏は「モラルの話なのか、ルールの話なのか。まず、法律のルールとして、道路は交通のためのものだ。その場で立ち止まってはいけない。歩きスマホは、条例における制限でしかない」と指摘。「ただ、モラルの話でいくと、人に強制するものではない。自分が『歩きスマホをしても大丈夫』と思う人は大丈夫で、『歩きスマホはダメだ』と思う人はちゃんと控えろという話だ」と持論を述べた。
その上で、ひろゆき氏は「ターン制で押すまで進まないゲームはいくらでもある。藤吉さんはそれを全く知らない状態だ」と指摘した上で「実態とは違うことを喋って『危険だから止めろ』は、僕はモラルじゃないと思う。別に押さなければ全く進まないターン制のゲームであれば、いくらでも安全対策はできる」とコメント。
藤吉氏が「駅で歩きスマホをしている人に、迷惑を感じたことは?」と質問すると、ひろゆき氏は「別にスマホと関係なく迷惑はずっと感じている」と回答。すると、藤吉氏は「いやいや。スマホを見ながら歩いている人は、前にいる人に気付くのが遅い」と反論した。
一方で、地図アプリは見ながら歩くために作られているともいえる。続く応酬に、番組司会の平石直之アナは「一般論としてゲームはかなり集中力を奪われるものだと、藤吉さんは言っている」と論点を整理。「たしかに、ゲームの種類はいろいろあるが、スマホの中で、特にゲームは集中力を奪うものだと言っているだけだ。そこは押さえておいたほうが」とたしなめていた。(「ABEMA Prime」より)
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