政府は13日、フリーランスの労働環境を整備するための法案について、今秋の臨時国会に提出する方針を固めた。新法によって口約束に基づく未払いや、支払いの遅延、一方的な減額といったトラブルを減らしたい考えだ。
【映像】「会社員のみなさん聞いて」副業で本を書いた平石アナが熱弁(名シーン)※15:30ごろ〜
この話題について『ABEMA Prime』番組進行のテレビ朝日・平石直之アナは「個の力が強い人たちは、今のままでもちゃんと仕事をとれるからいい。私は1冊、本を書いてようやく分かった。たとえば、私は20年以上会社員をやっているが、自分が初めてフリーになって仕事をしようとするなら、かなり立場が弱い。後になって、何カ月も前のお金が振り込まれてくる。もし私が会社を辞めたらやっていけない」とコメント。
田端大学塾長の田端信太郎氏が「出版業界は特別だ」というと、平石アナは「出版業界の話をしているつもりはない」として「ラジオに出る、インターネットで記事を書くなど、いろいろある。最初はいくらかもよく分からないし、どういうことかと思ったが、世の中そういうものだった」と回顧。
続けて、平石アナは「会社員のみなさん、本当に聞いてください。毎月、決まった額が振り込まれる人は全然知らない。なぜ、ちゃんと事前に約束しないの?」と投げかけ。「なんとなく『これやってね』『これ書いてね』と言われて、いくらか分からないまま書いて、後々になって『それはあなたの本の宣伝だからタダです』みたいな、そういう世界がある。会社員の私は条件は先に決めるのが当たり前だと思っていた。でも、自分でやっていける人たちは『むしろ仕事をもらえればいい』となっている。私は、困った時の受け皿よりも、ルール化をしてほしい。フリーランスは立場が弱すぎないか。そういう話をしたい」と訴えた。
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「たとえばイラストレーターの人に『Twitterで使う絵を描いてくださいよ』と言ってアイコンを描いてもらう。『いいですね』と言われて終わったと思いきや、相手が発注していたのはTwitterの背景の画像に使おうとしていたやつで『もっと大きいサイズはいつ描かれるんですか?』みたいに言われちゃうこともある」とコメント。「フリーランスを保護する考え方自体はいいと思う。でも、それによって『安全で守られている』と若い人たちが誤解をして、フリーを目指すと、とんでもないことになる。保護法があっても、それ通りに権利が守られて『大人は自分のことを守ってくれる』と思ったら大間違いだ」との見方を示した。
平石アナが「法の立てつけでうまくできないのか」と質問すると、ひろゆき氏は「たとえば『納品』の定義だ。完成したものが『言っていたものと違う』『俺はこんなこと言っていない』となったとき、どのように立ち向かうか。どうやっても発注者が強くなる」と回答。「じゃあルールで契約書を作りましょうとなると、発注側が必ず契約書を用意して『これにサインしてね』となるので、ちょっとした瑕疵でもそれがあったらお金を払わなくていいみたいな契約書になったりする。それをきちんと契約書を読んで『これはまずいです』と言える人が、ほとんどいない。結果として泣き寝入りは絶対に起こる。だから僕はあまりフリーランスが安全だとは思わない方がいいと思う」と持論を述べた。(「ABEMA Prime」より)
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