世界に広がれ、日本の麻雀!二階堂瑠美が目を輝かせる海外進出「すごくチャンスです」/麻雀・Mリーグ
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 日本国内でも年々、盛り上がりを見せているプロ麻雀リーグ「Mリーグ」。2022-23シーズンで5年目を迎え、全8チーム・32選手が、それぞれのキャラクターを存分に発揮する戦いが期待されている。EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)にとっては今期が2年目。妹・二階堂亜樹(連盟)との姉妹コンビも注目されたが、瑠美の1年目は苦労が多かった。「望まれた役割が果たせなかった」と反省しつつ、チームスポンサーに中国の企業がついたことには目を輝かせ「すごくチャンスです」と、日本の麻雀が世界に広がっている実感を素直に喜んでいる。

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり

-昨期、Mリーグデビューをされました。どのようなMリーガー生活でしたか。

 望まれた役割を果たせずに、チームメイトに負担をかけるだけの一年でしたね。一生懸命やっていたつもりだったんですけど、セミファイナルで終わってしまって、セミファイナル中もチームメイトに負担しかかけていなかったので。チーム戦、リーグ戦という中での役割を把握できていなかったなと反省、ですね。認識が甘かったです。

-普段参加させているリーグ戦とは違うものがありましたか。

 一番はスポンサーありきというところです。チームメイトと監督の意思の疎通が図れていなかったですね。監督からのオーダーに結果を反映させられなかったというのもあります。二階堂瑠美の麻雀を見て(期待して)くれていたのに、自分で自分を信じきれなかったです。どういう役割で自分がそこに座っているかというのを把握していなかったということです。

-麻雀プロとしてキャリアはトップクラスですが、それでも初めての環境は難しさ、戸惑いもありましたか。

 チーム戦はたまに番組とかであったりしますが、あまり得意ではないですね(笑)。相手の失敗より自分の失敗を気にしてしまうんです。麻雀の内容が納得できていればよかったんですけど、ちょっとふわふわしてるところがありました。しっかり打ち切れていなかったというのがあって、なおかつ結果が出ていない。負けるにしても負け方があるだろうということですね。今回は負けるにしてもしっかり戦い抜いて負けたいです。もちろん勝ちたいんですけど(笑)。

-麻雀以外のところでは、同じく新加入の松ヶ瀬隆弥さんにフレンドリーに接していらっしゃいました。

 自然にできましたし、そういうのが望まれてるんだろうなとも思いました。それが負担にならない、自分にできることしかやっていないです。それがうまく作用していればっていうところです。

-これまでに比べて、周囲の反応や意見の集まり方も違いましたか。

 有料のチャンネルとかと違って、誰でも見られるじゃないですか。「出てるんだ、頑張ってね」という声をたくさんいただいたので、「ABEMA、すごいやろ?」「藤田さん様々やで」という話はしてたんですけどね。昔から応援してくれる人は、普段と違うというか考え方とかそういう部分の応援をたくさんいただきました。いいことも悪いことも20年前からたくさん言われていることなので。その点でいうとあまり変わっていないです。麻雀番組は半年前に収録したものを放送することもあるじゃないですか。「決勝頑張ってね」と言われても「いつのだろう?」みたいな(笑)。Mリーグは生配信なので、よりファンとの距離感が近いかなと思います。

-その声がよくも悪くも次の試合に影響することはありますか。

 そこまではないです。自分が信頼しているチームメイトとか、麻雀仲間とか、そっちの方が(影響としては)大きいです。もともと賛否両論多いスタイルなので(笑)。誰かに何かを言われて、というよりは自分が打っていて反省点を活かしたり…活かせてなかったんですけど、思い返すことが多かったですね。

-勝又健志さん、松ヶ瀬さんからアドバイスをもらうことはありましたか。

 自分の打ち方だけではなくて、他の人の選択を聞いて「こっちの方がいいよね、あっちの方がいいよね」というのはMリーグ以外でもあります。タイトル戦の決勝とかトーナメントとかで、勝又さんは解説でよく見ていることが多いので、お話はします。チームメイトや監督の目を意識した選択が多かったんですが、ほとんどそれはよくなかったですね(笑)。 

 最初は(チームが好調で)攻めてトップを取らなくては、という状況ではなかったです。自分がチャンス手をもらっていた時も活かしきれていませんでした。後半は「トップ縛り」みたいに自分で打ってしまったので、それを強く意識しすぎた部分がありました。普段ならトップを取れたり、ラスを取らなくて済んだところもたくさんあったと思うんですけどね。今期は自分の感覚を大事にして、自分の打ち方で行けたらいいなという感じですかね。

-チームが調子を崩した時の対策などはありますか。

 麻雀の内容に関してはなかったですね。気分転換、神頼みとか?(笑)。風林火山が序盤よくて冬にダメという話をしていました。「今はいいけど、これから苦しいからなんとか凌ごうね」という話はしていました。

-今後、チームでの役割は具体的にどんなものになると思いますか。

 ポイント面で自分が貢献できていれば励まし方も違います。自分がマイナスしていて、チームメイトもマイナスしていたら「きついね」しか言えなくなってしまう(笑)。ラスを引いても「私がトップを取るから大丈夫だよ」くらい言えるように、自分が精神的にも柱になりたいですね。

-妹の亜樹さんがチームメイトという環境はどうですか。

 いい面、悪い面どちらもあります。迷惑をかけたら申し訳ないっていう思いも、より強くなってしまう。より支えたいという気持ちも他の人よりあると思いますし。もっとライトな関係で、スポンサーがいたとしてもそこまで気負わずいければいいんですけど、性格的に抱え込んでしまう人間なもので。「1人で抱え込まないで」とみんな言ってくれるんですが。

-今期は麻雀の本場、中国のスポンサーもつきました。

 15、6年前くらいに中国でも麻雀大会があって、日本の麻雀プロと中国の麻雀好きの交流もありました。もともと日本の麻雀が浸透している地域でもあるんですよね。今年は麻雀の世界大会がありましたが、もっと他の国ともつながりたいです。世界のお金持ちを捕まえたいなと思います(笑)。

-Mリーグのスローガンは「もっとこの熱狂を外へ」。いよいよ世界に、それも中国に広がります。

 世界大会がオーストリアであったんですけど、いろいろな国の人が来ました。やっぱりMリーグを見ている人が多いんですね。国の環境とかもあるので具体的には聞かなかったんですけど、YouTubeもそうだしTwitterとかでもMリーグに注目が集まっていて、すごいチャンスですよね。我々に直結しなかったとしてもMリーグが麻雀を盛り上げる一端になればいいなと思います。お金持ち、いっぱいいますから!(笑)。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり
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Mリーグ 配信情報まとめ
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