将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の2回戦第4局が9月23日、北海道札幌市の札幌コンベンションセンター 大ホールで行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と羽生善治九段(51)が対局を開始した。振り駒の結果、先手は藤井竜王。勝者はベスト4に進出し、稲葉陽八段(34)と対戦する。
藤井竜王は、2016年10月に四段昇段。第34期竜王(1組以上:1期)、順位戦A級(A級:1期)。9月6日に行われた第63期お〜いお茶杯王位戦七番勝負第5局で豊島将之九段(32)の挑戦を退けタイトルを防衛。この結果で、通算タイトル獲得数は大台の10期となった。現在最多の五冠保持者で、棋戦優勝は5回。JTプロ公式戦は4年連続4回目の出場で、昨年は準優勝。今期は本局が初陣。初優勝を狙う。
羽生九段は1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:33期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期を数え、7タイトル時代に全てを保持する七冠独占、永世称号の規定がある7タイトルで全て資格を得る永世七冠を達成している。棋戦優勝45回も歴代最多で、今年度には史上初の通算1500勝も達成した将棋界のスーパーレジェンドだ。JTプロ公式戦は33年連続33回目の出場で、優勝は5回。今期は初戦で菅井竜也八段(30)に勝利し、2回戦に進出した。
両者の対戦成績は藤井竜王の5勝、羽生九段の1勝と、若き五冠王が勝ち越ししている。直近の対戦は2021年11月の第71期王将リーグで藤井竜王が勝利。約10カ月ぶりの対戦で、両者がどのような作戦を用意しているかにも注目だ。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)