目指すはビル・ゲイツ。コロナ禍における身近な課題を大人顔負けの発想とプログラムで解決するアイデアを作成した中学生が『ABEMAヒルズ』の取材に応じてくれた。
【映像】自由研究で“感染リスク数値化アプリ”を開発 中学生プログラマの目標
「例えば、東京都の感染者数が1万人だとして、家族4人で30日間生活をすると、 “誰かが感染する確率”は8.49%あることがわかります」
新型コロナウイルスの感染状況や家族の人数から感染のリスクを計算できるプログラム。制作したのは、中学1年生の濱田康平さんだ。当時、小学5年生だった濱田さんは、学校では習っていなかった「確率論」をもとに、簡単に感染のリスクを数値化できるアプリを実現。ウイルスを「正しく恐れることができる研究」として、学研キッズネットが開催する“パソコンを使った自由研究”のコンテストで、最優秀賞を受賞。さらに、翌年のコンテストで濱田さんは“大人顔負けの発想”を形にした。
「お店で『二酸化炭素濃度センサーを使っている』というニュースを見ました。それは単に二酸化炭素を検出しているだけで、グラフは出してくれていないんです。なので、グラフを出したいと思いました」
密を避けるため、多くの飲食店で導入されたCO2センサー。濱田さんは、その場の状況や部屋にいる人の数で数値にどのような変化が出ていたのかが一目でわかるよう、データをパソコンに出力するシステムを作り、分析。リアルタイムで数値を確認することが主な用途だった装置の改善点を自ら見つけ、作成したという。
小学1年生からプログラミングに触れ始めたという濱田さん。父・祐一さんのサポートのもとプログラミングに取り組むと、どんどん知識を吸収していったという。ただ、わからないことを自分でどんどん解決していく息子に、インターネットとどう向き合わせるべきか、親として日々葛藤していると祐一さんは話す。
「もちろん、息子を信用しているというのが大前提であるんですけど、変なサイトへアクセスしたり、不用意な課金をされたりする恐れはあると思っています。そこに関しては出来る範囲内で、仕組みで管理ができることはやると同時に、“何をしたら本当に危ないのか”ということは伝えるようにしています」
WEBサイトのフィルタリングやネットトラブルの事例などを伝え、やりたいことは阻害しないようにしつつ、日々の勉強にパソコンを活用させているという。
人のためになるプログラムに次々と取り組んできた濱田さんは、今後の目標について、世界中で使われるソフトウェアを生み出したビル・ゲイツのような人物になることだと答えた。
「Windowsってものすごく使いやすいので、そういう使いやすいソフトを作れるような人になりたいなと。将来は、『GitHub』みたいな、ソースコードの管理ツールを作ってみたいです」
(『ABEMAヒルズ』より)
※濱田の「濱」はウカンムリの下に眉が正式表記
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