“女性の可能性がもっと社会で活かされるべき”という考えのもと、IT分野のジェンダーギャップ解消に取り組むNPO法人「Waffle」。共同創業者の斎藤明日美さんに話を聞いた。
「『Waffle』はIT業界のジェンダーギャップを解消することをミッションに、女子中高生およびノンバイナリーの中高生と大学生に向けて、プログラミング教育やIT教育、キャリア教育を行っている」
「特にIT系は今めざましく成長しているにもかかわらず、元々持っている固定観念によって『ITは違うかな』『理工系は違うかな』という気持ちが芽生え、せっかくのチャンスを逃してしまうことがある」
現状、IT業界において全体の4分の1程度とされる女性の人材。Waffleでは、テクノロジー分野への女性の進出を増やすべく、女子中高生や大学生を対象にした講座やアプリコンテストの普及などに取り組んでいる。
初心者でも気軽に一歩を踏み出せるよう、女性の講師陣が学生をサポートし、参加費が無料の講座も開催。“女性のデジタル人材を育てていきたい”というWaffleの理念に名だたる企業・団体が賛同し、その活動を支援している。ITの現場に女性を増やす意義について、斎藤さんはこう語る。
「女性にも、いろいろなタイプの人がいる。たまたま自分と合わないタイプの人がいた場合、『こういう人しかここには立てないんだ』と思ってしまうと、それで諦めたり、その道を描けなくなったりする。しかし、いろいろなタイプの女性が現場に入ってくることで、『私はこの人のようなタイプだ』『こうなりたいな』というふうに、もっと(理想を)描ける。ロールモデルの効果がある」
偏った男女比が変われば、企業も人材の多様化につながる。Waffleはそんな社会の実現を目指し、「IT技術が身近に感じられるような活動を続けていきたい」としている。
「必ずしも女の子やノンバイナリーだけの話ではない。数学が苦手で社会系に興味のある男子生徒がもしIT系や理工系に来たら、社会的な課題を解決してくれると思う。『IT系と聞くと難しい』『自分はできない』と尻込みしてしまうようなコメントを頂くが、そういう問題が解けていくと、どんどん前に進めていけるのでぜひ挑戦してほしい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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