将棋の順位戦B級1組6回戦が9月29日に指され、羽生善治九段(52)と澤田真吾七段(30)が対局を行っている。相掛かりの出だしから激しい戦いに。形勢は互角のまま夜戦へと向かう。
両者にとって3度目の対戦は、順位戦が舞台。羽生九段は、昨年A級から降級、30年ぶりにB級1組を戦っている。一方の澤田七段は、昨年まで7期在籍したB級2組から昇級を果たした。澤田七段の先手で始まった本局は、「相掛かり」の戦型に。わずかに先手ペースで進行しているかと見られていたが、羽生九段の飛車での両取りの一手に澤田七段が長考、1時間17分を費やし角を逃げた。出だしのスピーディーな展開から一転、両者ともにじっくりと腰を落として盤面に集中している。
夕食休憩時点でABEMAの「SHOGI AI」は互角を表示。ABEMAの中継に出演した黒沢怜生六段(30)は、「ここ10手ほど澤田七段が苦労されている印象。粘るような手の組み合わせだったので、もしかすると悪いと見ているのかもしれない。(評価の)数字を見なければ後手を持ってみたいという人が多いのでは。持ち時間の差も気になるところで、先手は今後どうやってバランスを取っていくのか注目したい」とコメントしていた。終盤戦ではどのような戦いが繰り広げられるか。持ち時間は各6時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
羽生善治九段 鮭みりん焼きと惣菜弁当
澤田真吾七段 なし
【夕食休憩時の残り持ち時間】
▲澤田真吾七段 1時間31分(消費4時間29分)
△羽生善治九段 3時間11分(消費2時間49分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)